第0268日目 〈サムエル記上第2章1/2:〈ハンナの祈り〉〉 [サムエル記・上]

 サムエル記上第2章1/2です。

 サム上2:1-11〈ハンナの祈り〉
 サムエルの母ハンナはシロにて主に祈り、主を讃えた。
 「驕り高ぶるな、高ぶって語るな。
  思い上がった言葉を口にしてはならない。
  主は何事も知っておられる神、
  人の行いが正されずに済むであろうか。」(サム上2:3)
 また、斯く、━━
 「(主は)弱い者を塵(ちり)の中から立ちあがらせ
  貧しい者を芥(あくた)の中から高く上げ
  高貴な者と共に席に着かせ
  栄光の座を嗣業としてお与えになる。」(サム上2:8)
 また、斯く、━━
 「主の慈しみに生きる者の足を主は守り
  主に逆らう者を闇の沈黙に落とされる。」(サム上2:9)
 エルカナ、ハンナはエフライムの山地ラマタイム・ツォフィムへ帰った。
 サムエルはシロの祭司エリの許にあって、主に仕えた。

 これが祈りである。頌(オード)である。とく噛みしめよ。
 本章を読んでいてつくづく感じました。ハンナの祈りはまさしく、現在では《第九》で有名なシラーの頌歌「歓喜に寄す」の神ヴァージョンではないか。シラーの頌歌とハンナの祈りは表裏一体の讃美の歌ではないか。
 これを見出したとき、如何に笑われようと誹られようと、思わず身震いがして胸奥で“歓喜”を覚えたことを、告白しておきます。



 酒の席でのボヤキ)生田先生のご著書の書評がいちばん難しいよ……。◆

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