第0270日目 〈サムエル記上第3章&第4章1/2:〈サムエルへの主の呼びかけ〉〉 [サムエル記・上]

 サムエル記上第3章、並びに第4章第1節1/2です。

 サム上3:1-21,4:1 1/2〈サムエルへの主の呼びかけ〉
 少年サムエルはシロにいて、エリの下で主に仕えていた。当時は「主の言葉が臨むことは少なく、幻が示されることもまれであった」(サム上3:1)時代であったため、少年サムエルは「まだ主を知らなかったし、主の言葉はまだ彼には示されていなかった。」(サム上3:7)
 そんなサムエルを或るとき、主は三度続けて呼んだ。そのたびに少年は起きて、エリの許へ出仕した。エリが呼んだと思ったからである。が、エリは呼んでいないのでそのたびに少年を帰らせたが、三度目には、もしまた呼ばれるようなことがあれば、主よお話ください僕(しもべ)は聞いております、といいなさい、と助言した。━━果たして四度目にサムエルはその通りにした。
 サムエルに向かって主はいった、━━
 「見よ、わたしはイスラエルに一つのことを行う。それを聞く者は皆、両耳が鳴るだろう。その日わたしは、エリの家に告げたことをすべて、初めから終わりまでエリに対して行う。わたしはエリに告げ知らせた。息子たちが神を汚す行為をしていると知っていながら、とがめなかった罪のために、エリの家をとこしえに裁く、と。わたしはエリの家について誓った。エリの家の罪は、いけにえによっても献げ物によってもとこしえに贖われることはない。」(サム上3:11-14 サム上2:31-34,36参照)
 翌朝、サムエルは主の家、即ち臨在の幕屋の扉を開けた。エリのあと押しもあって、サムエルは昨夜聞いた言葉を隠すところなく話した。聞き終えたエリが、まさしくそれは主が話したのだ、といった。「主が御目にかなうように行われるように。」(サム上3:18)
 サムエルは成長し、主は彼と共に在り、その言葉は一つとして地に落ちなかった。
 イスラエルのすべての人々は「サムエルが主の預言者として信頼するに足る人であることを認めた。」(サム上3:20)
 「主は引き続きシロで御自身を現された。主は言葉をもって、シロでサムエルに御自身を示された。サムエルの言葉は全イスラエルに及んだ。」(サム上3:21-4:1)
 ※「御言葉」とはサム上3:11-14「見よ、わたしはイスラエルに」云々を指す。

 エリの家の没落は既に本人が予見し(サム上2:25)、預言者によっても予言されてきました(サム上2:31)。
 が、本章では遂に主自らエリの家滅亡を約束(?)します。
 彼の息子たちが子供の頃から犯してきた罪の深さを思うと共に、いったいエリはなぜ彼らを注意し、戒めなかったのか、と小首を傾げてしまう点でもあります。
 いずれにせよ、エリ、そして彼の息子たちは次の第4章で命を落とし、家は滅亡します。



 図書館から借りた資料をノートにまとめて、架空の樹海を着々と創造中……。◆

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