第0322日目 〈サムエル記下第9章:〈ダビデとメフィボシェト〉〉 [サムエル記・下]

 サムエル記下第9章です。

 サム下9:1-23〈ダビデとメフィボシェト〉
 ダビデは前王サウル亡きあともサウル王家へ忠を尽くさんとした、ヨナタンのゆえである。かつてサウル王家に仕えたツィバがダビデ王の前に召された。王はサウル家の生き残りの有るや無しやを訊ねた。ツィバはヨナタンの息子、両足の萎えたメフィボシェトがいる、と答えた。いまはロ・デバルに住むアミエルの子マキルの家に身を寄せている云々。
 やがてメフィボシェトがダビデの前に召された。ダビデはヨナタンの息子にいった、━━
 「恐れることはない。あなたの父ヨナタンのために、わたしはあなたに忠実を尽くそう。祖父サウルの地所はすべて返す。あなたはいつもわたしの食卓で食事をするように。」(サム下9:7)
 メフィボシェトは答えた、━━
 「僕など何者でありましょうか。死んだ犬も同然のわたしを顧みてくださるとは。」(サム下9:8)
 ダビデはツィバを呼んで、これより後はメフィボシェトに仕え、彼のために生計を立てよ、と命じた。ツィバは承諾した。ツィバの家に住む15人の息子と20人の召使いもツィバと共に、メフィボシェトとその息子ミカに仕えた。
 ダビデ王と食卓を共にするのが常となったことと両足が不自由であるという理由から、メフィボシェトはロ・デバルからエルサレムへ住まいを移した。

 ダビデにまつわる最上の美談の一つであり、あんがい日本人のメンタルな部分に訴えかけてくるところあるのでは、と思う章です。
 王の前に召されたメフィボシェトは最初、サウル王家の生き残りゆえにダビデに処刑される、と思いこんでいたのではないでしょうか。何遍か読むにつけてその思いが強まっていったことであります。前政権の残党を一掃する━━これは王朝交代、政権交代が果たされて後、為政者に課せられてきた不変にして必須の〈ルール〉でありましょう。やや的外れかもしれませんが、これまでの世界史・日本史を繙けば一端の事実は認められるものと思うておる次第です。



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