第0370日目 〈列王記上第4章&第5章1/2:〈ソロモン王の統治と繁栄〉withアルノォ『恐怖の報酬』を借りる。〉 [列王記・上]

 列王記上第4章と第5章1/2、いずれも小見出しは〈ソロモンの統治と繁栄〉です。

 王上4:1-20〈ソロモンの統治と繁栄〉
 全イスラエルの王となったソロモン王を、11人の高官が支えた。高官たちの名と役職は以下の通りである。
 01,アザルヤ(ツァドクの子):祭司
 02,エリホレフ(シシャの子):書記官
 03,アヒヤ(シシャの子):書記官
 04,ヨシャファト(アヒルドの子):補佐官
 05,ベナヤ(ヨヤダの子):軍の司令官
 06,ツァドク:祭司
 07,アビアタル:祭司
 08,アザルヤ(ナタンの子):知事の監督
 09,ザブド(ナタンの子でソロモン王の友):祭司
 10,アヒシャル:宮廷長
 11,アドニラム(アブダの子):労役の監督

 また、全土に12人の知事を置いた。知事の名と所轄地は以下の通りである。
 01,ベン・フル:エフライム山地
 02,ベン・デケル:マカツ、シャアルビム、ベト・シェメシュ、エロン・ベト・ハナン
 03,ベン・ヘセド:アルボド、ソコとヘフェル地方全域
 04,ベン・アビナダブ(妻はソロモン王の娘タファト):ドルの高地全域
 05,バアナ:(アヒルドの子):タナク、メギド、イズレエル下方━━即ちベト・シェアン全域
 06,ベン・ゲベル:ラモト・ギレアド、ギレアド地方のマナセの子ヤイルの村落、バシャン地方のアルゴブの地域。そこには60の城塞都市があった。
 07,アヒナダブ(イドの子):マナハイム地方
 08,アヒアマツ(妻はソロモン王の娘バセマト):ナフタリ地方
 09,バアナ(フシャイの子):アシェル地方とベアロト
 10,ヨシャファト(パルアの子):イサカル地方
 11,シムイ(エラの子):ベニヤミン地方
 12,ゲベル(ウリの子):アモリ人の王シホンとバシャンの王オグの旧領であったギレアド地方。「この地にもう一人の知事がいた」(王上4:19)とはベン・ゲベルのことか、と思うも、ユダとする説が圧倒的のようです。

 「ユダとイスラエルの人々は海辺の砂のように数が多かった。彼らは飲み食いして楽しんでいた。」(王上4:20)
 これは次章で触れられるソロモン治世のイスラエルの発展と安定を示している。

 王上5:1-14〈ソロモンの統治と繁栄〉
 ソロモン王の御代は安寧であった。民は安らかに暮らした。ユーフラテス西方地域を併合したが国境に不穏な動きはなかった。
 神、主は王に広い心を与え、誰にも優る知恵と洞察力を授けた。その名は諸国に知れ渡り、多くの者がその知恵に耳を傾けた。
 王の語った格言は3,000,歌は1,500首にのぼる云々。

 「3,000の格言=箴言」で考えがちですが、そうではない、とジークフリート・ヘルマンは注意を促します(『聖書ガイドブック 聖書全巻の成立と内容』P110 教文館)。
 古代イスラエル社会にあった生活、森羅万象の知恵が「箴言」の形で取りあげられているのだ、と。「箴言」はソロモンが語り、かつ、ソロモンに帰せられた知恵の数々の結晶と呼ぶのが妥当なのかもしれません。



 ぶじ懸案事項が片附き、ぼーっ、とした頭でいつもの図書館へ。ジム・トンプスン『死ぬほどいい女』(扶桑社)とジョルジュ・アルノォ『恐怖の報酬』(新潮社)を借りました(あと、ヘディン『シルクロード』[岩波文庫]も)。
 アルノォは、私淑する生田耕作先生最初期の翻訳+好きなフランス映画の原作、とあり、ずっと読みたかったんだが、図書館にあるのを知ってさっそく借りたのです。◆

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