第0455日目 〈歴代誌上第3章:〈ダビデの子孫〉〉 [歴代誌・上]

 歴代誌上第3章です。

 代上3:1-24〈ダビデの子孫〉
 オベドの孫エッサイの末子ダビデは、サウルの後を承けてイスラエルの王となった。ダビデは生涯に大きく二度、住居を変えた。
 第一の地ヘブロンで6人の息子を設けた。特記すべきは、ゲシュルの王タルマイの孫娘と結んで生まれた三男、後に反逆者となるもダビデの寵愛殊に篤いと知れたアブサロム。
 第二の地エルサレムでは4人の息子を設けた。特記すべきは、アミエルの娘バト・シュアと結んで生まれた四男、父ダビデを継いでイスラエル王となるも王国分裂の原因を拵えたソロモン。

 ソロモンからは歴代の(南王国)ユダ王が出た。
 煩を厭わず名前を列記すれば、━━
 ソロモンの子レハブアム-アビヤ-アサ-ヨシャファト-ヨラム-アハズヤ-ヨアシュ-アマツヤ-アザルヤ-ヨタム-アハズ-ヒゼキヤ-マナセ-アモン-ヨシヤ。
 続いてヨシヤの4人の息子ヨナハン、ヨヤキム、ゼデキヤ、シャルムが相次いで立った。
 それから次男ヨヤキムの子エコンヤ(ヨヤキンのこと。※1)が王位に就き、跡を襲ったゼデキヤがユダ最後の王となった。

 このあと、王下24:15にてバビロンの捕囚となったユダ王エコンヤの系譜が、息子ペダヤから末裔エルヨナイの7人の子へ至るまで、10代に渡って記された。

 ※1「エコンヤ」はヨヤキンの別称。旧約聖書では本章が初出の名前となる。

 代上3には、歴史が大きくうねり、変転した時代を生きた人々の名前が刻印されます。
 我らは既に、名前の背後に存在したドラマをなぞり、その有為転変に一喜一憂し、時には憤りと慨嘆を抱きながら、ここまで読み進めて参りました。
 そうして辿り着いた本章から改めて過去を振り返ると、感慨無量という言葉で括りきれない、一際大きな感情が湧き起こってくるのであります。



 寝しなに読める軽い小説を探していたら、佐々木邦の『ガラマサどん』(講談社大衆文庫)が出て来ました。
 赤川次郎が終わったら(『怪談人恋坂』角川文庫)、これを読もうと思います。◆

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