第0467日目 〈歴代誌上第15章:〈神の箱を迎えに行く〉(その2)〉 [歴代誌・上]

 歴代誌上第15章です。

 代上15:1-29〈神の箱を迎えに行く〉(その2)
 “ダビデの町”シオンに宮殿が造営され、臨在の幕屋が準備された。いまこそ、神の箱を迎え入れるときであった。
 王はすべてのイスラエル人を召集し、オベド・エドムの家に預けた神の箱を王都へ移送する、と告げた。但し、箱の担ぎ手はレビ人でなければならない。「彼らこそ、主の箱を担ぎ、永遠に主に仕えるために主によって選ばれた者である。」(代上15:2)
 最初、キルヤト・エアリムから神の箱を運ぶときに、民が主の怒りによって倒れたのはウザが箱に触れようとしたからばかりでなく、担ぎ手にレビ人がいなかったためだった。そこで、「祭司とレビ人は、イスラエルの神、主の箱を運び上げるため自らを聖別した。主の言葉に従ってモーセが命じたように、レビ人たちが竿を肩に当てて神の箱を担いだ。」(代上15:14-15)
 レビ人の長たち(※1)の指導の下、多くのレビ人がそれぞれの役割を持って、神の箱の運搬に携わった(※2)。
 やがて、神の箱がエルサレムへ入った。人々は歓喜した。が、サウルの娘にしてダビデの妻ミカルは、民の前で喜び踊る夫の姿に、侮蔑の気持ちを覚えた。

※1:「レビ人の長たち」→大きく2つのグループに分けられる。
 レビ族の主なグループからは、━━
 01:ケハトの一族、兄弟120人の長ウリエル
 02:メラリの一族、兄弟220人の長アサヤ
 03:ゲルショムの一族、兄弟130人の長ヨエル
 ケハト族のなかのグループからは、━━
 04:エリツァファンの一族、兄弟200人の長シェマヤ
 05:ヘブロンの一族、兄弟80人の長エリエル
 06:ウジエルの一族、兄弟112人の長アミナダブ、以上。
 グルーピングについてはティンデル『歴代誌第1』(セルマン著)P174を参照せよ。
※2:「多くのレビ人が~」→ダビデの指示により役割に就いた者は、代上15:16-24に記載されている。
 例えば、詠唱者である。詠唱者たちは楽器を奏で歌をうたい、喜び祝って、神の箱の運搬を寿ぎ、運搬に汗を垂らす者らの士気を盛り立てた。「(ダビデ王はレビ人の長たち[※1]に命じて)詠唱者であるその兄弟たちを任務に就かせ、琴、竪琴、シンバルなどの楽器を奏で、声を張り上げ、喜び祝うようにさせた。」(代上15:16)
 この詠唱者の役に任ぜられたのは、ヨエルの子ヘマン、その兄弟の子アサフとエタンであった(ex:代上6:16-32)。彼らは<ダビデの3大歌手>と称される由(岩波訳の小見出しに拠る)。
 なお、神の箱を預かっていたガト人オベド・エドムも移送の一行に加わり、門衛の役に就いた(代上15:18,24)。

 他に、音楽の調子として「アラモト調」(代上15:20)と「第八調」(代上15:21)とはなにか、という点が註釈すべき箇所として残りますが、これはもっと相応しい箇所、即ち詩編に至った際に改めて施すこととします。



 寒風吹き抜けるいつもの空き地でビール1ダースを消化しながら、冬の夜空を仰ぎ見ていました。群雲が棚引く虚空に他の星を圧するように坐して瞬く、彼のオリオン座が一際目に刺さって映り、心をわけもなく乱されました。
 こうして地上から見つめているだけでも身震いして怖くなってくるのに、飛行機やスペースシャトルとかで雲海の上にいる人たちの目に、あの星空はいったいどう映り、果てなく広がる大空と宇宙にどんな思いを抱かされるのだろう。
 そんなことをつらつら考えて、夜の星空を時間も忘れて見入っていました。◆

共通テーマ:日記・雑感

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。