第0480日目 〈歴代誌上第27章2/2:〈王室財産の管理〉〉 [歴代誌・上]

 歴代誌上第27章2/2です。

 代上27:25-34〈王室財産の管理〉
 王の貯蔵庫(宝物庫)があった。これを管理するのはアディエルの子アズマベト。
 地方の町や村、塔、畑にも貯蔵庫(宝物庫)があった。それを管理するのはレビ族ケハトの子孫ウジヤの子ヨナタン。
 農民の管理はケルブの子エズリ、ぶどう畑の管理はラマ人シムイ、ぶどう畑の貯蔵はシフミ人ザブディ、オリーブ油の貯蔵はヨアシュが、その他の王室財産についてもそれぞれ責任者があって、それらを管理した。
 旧約聖書・歴代誌にてダビデ王の財産の責任を負った者として名を記された長官は12人いた。

 ダビデ王の顧問となったのは、書記官でもあった伯父ヨナタン。
 ダビデ王の王子たちの養育係はハクモニの子エヒエル。
 また、アヒトフェルもダビデ王の顧問となり、その後はベナヤの子ヨヤダとアビアタルがその役目に就いた。
 ダビデ軍の司令官として号令を発したのは、ツェルヤ(ダビデの姉妹)の息子ヨアブである。

 延々と続いた人名の列挙には、むろん、きちんとした役割と意味がありました。
 読者の側には単なる人名列挙で無味乾燥とした部分でありましたけれど、歴代誌が基のヘブライ語では旧約聖書の最後に置かれていたことを考えれば、人名と役割、或いは系譜を詳しく記しているのは、捕囚の身から解放されてイスラエルの大地へ帰還したユダヤ人が自らの拠って立つ場所と意義を確認するために斯様な書物を必要とし、自分たちが歴史の中にきちんと位置づけられる存在であることを噛みしめるのに、この歴代誌はなくてはならぬ、否、彼らにとって或る意味で他の書物以上に大事な存在感と価値を持つものであった、といっていいのかもしれません。
 “アイデンティティ”なる言葉は使いたくないので、こんな書き方をしましたが……。
 次章は「歴代誌・下」への橋渡し役となる内容。神殿建設がダビデ王によって宣言され、ソロモンへの譲位とダビデの崩御が描かれます。そうして「歴代誌・上」は幕を閉じます。



 雪夜の日本丸は、ひたすら美しい。氷の貴婦人……。
 写真に収められなかったのが、ただただ残念、無念。◆

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