第0497日目 〈歴代誌下第1章:〈ソロモンの知恵と富〉&〈神殿の建築〉1/5〉 [歴代誌・下]

 歴代誌下第1章です。
 並行箇所は王上3:4-15〈ソロモンの知恵〉。

 代下1:1-17〈ソロモンの知恵と富〉
 ソロモンは自分の支配(王権)を強固にし、主は彼を高め偉大な者とした。
 王は全会衆と共にギブオンにある聖なる高台へ赴いた。そこには荒れ野で主の僕モーセが造った神の臨在の幕屋があった。が、神の契約の箱は既にエルサレムへ運ばれていた。
 この臨在の幕屋の前には青銅の祭壇があった(これは出38:1-8にて、ユダ族でフルの孫、ウリの子ベツァルエルが造ったものである)。ソロモン王は会衆と共に主に訊ね、青銅の祭壇の上で焼き尽くす献げ物として、一千頭の家畜をささげた。
 その夜である。主がソロモンの前に現れて、「何事でも願うがよい、あなたに与えよう」(代下1:7)といった。
 王は答えた、「今このわたしに知恵と識見を授け、この民をよく導くことができるようにしてください。そうでなければ、誰があなたのこの大いなる民を裁くことができましょうか。」(代下1:10)
 主はこれを聞いて喜んだ。「(あなたは長寿や富など求めて、自らの欲を満たすのではなく)わたしがあなたをその王として立てた民を裁くために、知恵と識見を求めたのだから、あなたに知恵と識見が授けられる。またわたしは富と財宝、名誉もあなたに与える。あなたのような王はかつていたことがなく、またこれからもいない。」(代下1:11-12)
 ━━そうして、王はエルサレムへ戻って、イスラエルを支配した。

 ソロモンは戦車と騎兵を集めて、戦車隊の町々、エルサレムの王のもとへ配置した。王の馬はエジプトとクエから購入され、エジプトからは別に戦車と馬が揃えられた。それらは「王の商人によってヘト人やアラム人のすべての王に輸出された。」(代下1:17)

 代下1:18〈神殿の建築〉1/5
 「ソロモンは主の御名のために神殿を、自分のために王宮を建造するよう命じた。」(代下1:18) 続きは代下2〈神殿の建築〉2/5以下で語られる。

 並行箇所、王上3:16節以下のソロモンの裁判は省略される。
 語られるべきは、ソロモンが主により祝福された存在であったことと、神殿の建築がソロモンにより開始されたこと。それこそイスラエルに帰還した民が知るべき事実であったから、大岡裁きに似たソロモンの裁判は不純要素として、敢えて捨てられたのしょう。
 斯くして、終わりへの始まりが語り出される……。



 和久井映見に「HOPE-新しい未来のために」って歌があってね。それがグサグサ胸に突き刺さる内容なんだ。うむ。◆

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