第0498日目 〈歴代誌下第2章:〈神殿の建築〉2/5〉 [歴代誌・下]
歴代誌下第2章です。
並行箇所は王上5:15-32〈神殿建築の準備〉(代下2:1-9,16-17)、王上7:13-14〈神殿の備品の製作〉(代下2:10-15)。
代下2:1-17〈神殿の建築〉2/5
神殿の建築が始まった。
「わたしが建てようとしている神殿は大いなるものです。わたしたちの神はすべての神々にまさる大いなる方だからです。しかし、この方のために神殿を建てる力が誰にありましょうか。天も、天の天もこの方をお納めすることができないからです。主のために神殿を建てようとするわたしは何者でしょうか。」(代下2:4-5)
ティルスの王フラム(王上4:15「ヒラム」)へ遣わした使者に、ソロモン王は斯くいわせた。そう前置きして、王はダビデの盟友だったフラムへ神殿建築の協力を求めた。
「今、金、銀、青銅、鉄、深紅の織物、緋の織物、青の織物を扱う熟練した者で、種々の彫刻にたけた者を一人こちらへ送ってください。父ダビデがそろえて、わたしのもとにいるユダとエルサレムの熟練した者に力添えをさせていただきたいのです。」(代下2:6)
また、
「レバノンからレバノン杉、糸杉、白檀の木材を送ってください。わたしは、あなたの家臣たちがレバノンの山林の伐採のことをよくわきまえていることを知っています。わたしの家臣をあなたの家臣と共に働かせ、大量の木材を準備させていただけないでしょうか。わたしは輝しく偉容を誇る神殿を建てようとしているのです。」(代下2:7-8)
それに答えてティルスの王フラムは、ソロモンが求めた「金、銀、青銅、鉄、深紅の織物、緋の織物、青の織物を扱う熟練した者で、種々の彫刻にたけた者」(前掲)として、イスラエルに縁のある職人、即ちティルス人の父と(イスラエル12部族の一)ダン族の娘を母とする、「聡明で熟練した者、職人の頭」(代下2:12)フラムを送ってきた。
レバノン杉や糸杉、白檀など神殿建築に必要な木材は、海路でイスラエルの港ヤッファへ運ばせた。但し、そこから王都までの陸路の運搬は、すべてイスラエルに行わせた。
「ソロモンは、父ダビデが人口を調べたように、イスラエルの地にいるすべての寄留民の人口を調べたところ、その数は十五万三千六百人であった。そのうち七万人を荷役の労働者、八万人を山で石を切り出す労働者、三千六百人を民を働かせるための監督とした。」(代下2:16-17)
代下2:1の文言はここに由来する内容である。
ティルス人の王フラムが送ってきた職人フラム(並;王上7:13)の母は「ナフタリ族のやもめ」(王上7:14)と記されます。
イスラエルへの木材運搬にまつわる件;並行箇所では食糧を提供してくれるようティルスの王フラム(ヒラム)はソロモンに要求しました(王上5:23)。いずれにせよ、イスラエル王と盟友関係にありと雖も、ティルスはイスラエルに隷属するものではない、という立場を貫いているのが、ここで確認できます。
帰り道、神社の境内で空を見あげました。
薄雲がかかっているせいでか冬の星々はぽつん、ぽつん、と浮かんでおり、オリオン座も他の星座もしかとは見えませんでした。ただ、北極星の、豆電球みたいな懐かしい色彩だけが一際目立っており……。
くっきりとした光彩を見つめながら、時間の流れに取り残されたような孤独と悠久の時間と空間の広がりを感じていました。◆
並行箇所は王上5:15-32〈神殿建築の準備〉(代下2:1-9,16-17)、王上7:13-14〈神殿の備品の製作〉(代下2:10-15)。
代下2:1-17〈神殿の建築〉2/5
神殿の建築が始まった。
「わたしが建てようとしている神殿は大いなるものです。わたしたちの神はすべての神々にまさる大いなる方だからです。しかし、この方のために神殿を建てる力が誰にありましょうか。天も、天の天もこの方をお納めすることができないからです。主のために神殿を建てようとするわたしは何者でしょうか。」(代下2:4-5)
ティルスの王フラム(王上4:15「ヒラム」)へ遣わした使者に、ソロモン王は斯くいわせた。そう前置きして、王はダビデの盟友だったフラムへ神殿建築の協力を求めた。
「今、金、銀、青銅、鉄、深紅の織物、緋の織物、青の織物を扱う熟練した者で、種々の彫刻にたけた者を一人こちらへ送ってください。父ダビデがそろえて、わたしのもとにいるユダとエルサレムの熟練した者に力添えをさせていただきたいのです。」(代下2:6)
また、
「レバノンからレバノン杉、糸杉、白檀の木材を送ってください。わたしは、あなたの家臣たちがレバノンの山林の伐採のことをよくわきまえていることを知っています。わたしの家臣をあなたの家臣と共に働かせ、大量の木材を準備させていただけないでしょうか。わたしは輝しく偉容を誇る神殿を建てようとしているのです。」(代下2:7-8)
それに答えてティルスの王フラムは、ソロモンが求めた「金、銀、青銅、鉄、深紅の織物、緋の織物、青の織物を扱う熟練した者で、種々の彫刻にたけた者」(前掲)として、イスラエルに縁のある職人、即ちティルス人の父と(イスラエル12部族の一)ダン族の娘を母とする、「聡明で熟練した者、職人の頭」(代下2:12)フラムを送ってきた。
レバノン杉や糸杉、白檀など神殿建築に必要な木材は、海路でイスラエルの港ヤッファへ運ばせた。但し、そこから王都までの陸路の運搬は、すべてイスラエルに行わせた。
「ソロモンは、父ダビデが人口を調べたように、イスラエルの地にいるすべての寄留民の人口を調べたところ、その数は十五万三千六百人であった。そのうち七万人を荷役の労働者、八万人を山で石を切り出す労働者、三千六百人を民を働かせるための監督とした。」(代下2:16-17)
代下2:1の文言はここに由来する内容である。
ティルス人の王フラムが送ってきた職人フラム(並;王上7:13)の母は「ナフタリ族のやもめ」(王上7:14)と記されます。
イスラエルへの木材運搬にまつわる件;並行箇所では食糧を提供してくれるようティルスの王フラム(ヒラム)はソロモンに要求しました(王上5:23)。いずれにせよ、イスラエル王と盟友関係にありと雖も、ティルスはイスラエルに隷属するものではない、という立場を貫いているのが、ここで確認できます。
帰り道、神社の境内で空を見あげました。
薄雲がかかっているせいでか冬の星々はぽつん、ぽつん、と浮かんでおり、オリオン座も他の星座もしかとは見えませんでした。ただ、北極星の、豆電球みたいな懐かしい色彩だけが一際目立っており……。
くっきりとした光彩を見つめながら、時間の流れに取り残されたような孤独と悠久の時間と空間の広がりを感じていました。◆
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