第0504日目 〈歴代誌下第8章:〈ソロモンの諸事業〉〉 [歴代誌・下]

 歴代誌下第8章です。
 並行箇所は王上9:10-28〈ソロモンの諸事業〉。

 代下8:1-18〈ソロモンの諸事業〉
 20年の歳月をかけて主の神殿と王宮を建て終えたソロモン王は、イスラエルやレバノン、他の彼の支配下にあるすべての地域に、築こうと望んだ町をすべて築きあげた。
 例えばソロモンは、ティルス人の王フラムから贈られた町々を次々と再建し、ハマト・ツォバ(※1)を攻略して荒れ野のタドモル(※2)とハマト地方の全補給基地を築いた。また、「城塀で囲まれ、門扉をかんぬきで固められた砦の町」(代下8:5)上ベト・ホロンと下ベト・ホロン(※3)を築き、「バアラト(※4)と、ソロモンに属する補給基地の町、戦車隊の町、騎兵隊の町をすべて築いた。」(代下8:6)
 ヘト人、アモリ人、ペリジ人、ヒビ人、エブス人でイスラエルに滅ぼされなかった者は労役に就かされた。
 ソロモン王はファラオの娘を妻とし、彼女をダビデの町“シオン”から新しく彼女のために建てた宮殿へ移した。ダビデの宮殿はかつて主の箱を迎え入れたことのある聖なる所だからである。
 「そのころソロモンは、前廊の前に築いた主の祭壇の上で、焼き尽くす献げ物を主にささげた。安息日、新月祭、および、年に三度の祝祭日、除酵祭、七週際、仮庵祭に関してモーセが命じたように、日ごとの定めに従って献げ物をささげた。」(代下8:12-13)
 (各祭日については※5以下を参照のこと)
 代上24:1-19のようにレビ人の祭司をそれぞれの組に分けて任務に就かせ、代上25:1-31及び26:1-28のようにレビ人の詠唱者と門衛をそれぞれの任務に就かせた。何事もおろそかにはされなかった。
 「ソロモンの工事はすべて、主の神殿の定礎の日から、完成の日まで無事に遂行され、主の神殿は完全なものとなった。」(代下8:16)
 その頃、ティルス人の王フラムの協力を得て港湾と海路が整備され、ナイル川の上流オフィルの地からは、ソロモンの家臣とフラムの家臣が金450キカルをユダへもたらした。

 ※1「ハマト・ツォバ」→現在のレバノン共和国北部からシリア・アラブ共和国にかけて広がっていたハマト地方とツォバ地方の総称。最北端はシリアのホムス(ヒムシュ)。
 ※2「タドモル」→アラムの王都ダマスコとユーフラテス川の間にあった、オアシスの町。後のパルミラ(岩波15『歴代誌』当該箇所註釈より)。
 ※3「上/下ベト・ホロン」→ケハトの子孫に与えられた(代上6:53)エフライム山地の町。エルサレムの北西約18キロの位置にある。
 ※4「バアラト」→キルヤト・エアリム。
 ※5「安息日」→「週の第7日。太陽暦の金曜日日没から土曜日日没まで、モーセの十戒によって神を敬うために聖別された休息の日」(新共同訳聖書・用語解説)「安息日を心に留め、これを聖別せよ。六日の間働いて、何であれあなたの仕事をし、七日目は、あなたの神、主の安息日であるから、いかなる仕事もしてはならない。あなたも、息子も、娘も、男女の奴隷も、家畜も、あなたの町の門の中に寄留する人々も同様である。六日の間に主は天と地と海とそこにあるすべてのものを造り、七日目に休まれたから、主は安息日を祝福して聖別されたのである。」(出20:8-11)ex;創2:2-3〈天地の創造〉
 ※6「新月祭」→毎月最初の新月の際に行われる祭り。
 ※7「除酵祭」→「除酵」は「酵母を除いた(パン)」の意味。過越祭に続く7日間に行われる祭り。「エジプト脱出を記念するため、当時の故事に倣って、パン種を入れないパンを作ったことから、この名称で呼ばれた」(新共同訳聖書・用語解説)「(出エジプトの日は)記念すべき日となる。あなたたちはこの日を主の祭りとして祝い、代々にわたって守るべき不変の定めとして祝わねばならない。七日の間、あなたたちは酵母を入れないパンを食べる。(中略)七日の間、家の中に酵母があってはならない。酵母の入ったものを食べる者は、寄留者であれその土地に生まれた者であれ、すべて、イスラエルの共同体から絶たれる。」(出12:14-15,19)ex;出13:1-7〈除酵祭〉
 ※8「七週際」→「刈り入れの祭り」「初物の祭り」の別称。「『主の過越祭』から数えて7週目、すなわち五十日目に祝われていた小麦の刈り入れの祭り、『七週際』ともいわれた」(新共同訳聖書・用語解説)「あなたは、畑に蒔いて得た産物の初物を刈り入れる刈り入れの祭りを行い、年の終わりには、畑の産物を取り入れるときに、取り入れの祭りを行わねばならない。」(出23:16)ex;申16:9-10〈三代祝祭日〉
 ※9「仮庵祭」→「ティシュリの月の15日から7日間(太陽暦の10月初旬ごろ)行われる。後代には8日間に延長された。イスラエルの民が荒れ野で天幕に住んだことを記念し、仮庵を作って祭りの間そこに仮住まいをしたことに由来する名称。秋の果実の収穫祭でもあった」(新共同訳聖書・用語解説)ex;レビ23:34-36,42-43〈主の祝祭日〉
 ※10「モーセが命じたように」→出エジプト記、申命記の当該箇所参照。
 ※11「港湾」→紅海(アカバ湾)最奥の沿岸都市、エツヨン・ゲベルとエイラト。近隣の町だが、同一の町ともされる。

 少し長くなりましたが、祝祭日については滅多に触れることがないので、敢えてここで解説と聖書の該当部分を引用しておきました。



 『LOST』最終シーズンが今夏放送されるのを機に、今月からAXNにてシーズン1から再放送がされています。本編終了後のテロップ部分の処理に━━個人的には<かなり>━━不平が爆発しておるが、まぁ、いまはそんな話ではないし、その話はしないでおいてやろう(なんじゃ、このチョー上から目線は?)。
 <ドラマ史に残る結末>はシーズン1に結び付くらしいこともあって、じっくり観直しておりますが、やっぱり作劇法と人物描写が卓越しております。小説作法の一つの手本にもなるのではないか、とも思いを新たにし、それが原因ではあるまいけれど、書いている途中で棚上げした小説は再び胎動を始め、創造者たるわたくしの創作意欲を刺激し、毎日のわずかな時間を突いて筆を執らせるようになっています。
 それにしても、小説-仕事-ブログ-読書-コーヒーと音楽-その他、いや、実に結構な一日ではありますまいか!?
 それはともかく、『LOST』をもさもさと鑑賞中、そろそろブックオフの105円コーナーに転がっている『LOST』ノヴェライズを買いこんでこようか、なんていう野望(!)を抱いた、風邪気味の今日、お休みの金曜日でありました。お、雨が降ってきておるな……。えへ。◆

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