第0514日目2/2 〈映画『恋するベーカリー』〉を観てきました。〉 [ウォーキング・トーク、シッティング・トーク]

 映画『恋するベーカリー』(It's Complicated)を観てきました。監督・脚本はナンシー・マイヤーズ、2009年アメリカ映画。
 メリル・ストリープは前作『マンマ・ミーア!』と同じような役柄だけど(バツイチ、自営業、ちょいロマンス不足)、こちらの方が自然体で演じられていたようで良かったなぁ。あ、役名はジェーン・アドラー。
 元亭主ジェイク役のアレック・ボールドウィン、建築家としてジェーンと面識を持つ役のスティーヴ・マーティンの共演は、予想外に穏和で、かつ刺激的だった。特に後半、パーティ場面でのスティーヴ・マーティンの悪ノリっぷりに大笑いさせられ、ラスト近くで見せるアレック・ボールドウィンの真剣な眼差しには胸に熱いものがこみあげてきてしまいました。ちなみにこの2人、昨日WOWOWでも独占生中継されたアカデミー賞授賞式で司会を務めています(あのドキュメンタリー部門受賞作には憤慨しましたがね!!)。
 ジェーンの3人の子供たちはいずれも好感度大の役者たちであったけれど、特に作中での功労者というべきは、長女の婚約者ハーレイ。ホテルでの密会シーンを目撃して頭を抱え、パーティー会場での痴話喧嘩(?)を隠蔽し、バラバラになりかけた家族を一つにまとめ上げたのは、彼であった。或る意味、この映画は彼を顕彰する映画でもあった、といってよいでしょう。演じたのは、マイヤーズ監督とは2度目のコンビになるジョン・クラシンスキー。
 物語の舞台はアメリカ、サンタ・バーバラ。ジェーン・アドラーの自宅がねぇ、とってもいいんだ。平屋なんだけど、間取りも良くって、「増築の必要なんてあるの?」と突っこみたくなるんだ。それに、あの家庭菜園! 洗練された、って表現もおかしいけれど、あれだけの面積があれば、あと土さえ良ければ、充実した菜園ライフ・野菜満喫生活が楽しめそう。あんな家に住みたい……!
 この映画、R-15指定なのですが、理由はご覧いただければすぐご納得いただけるものと信じます。なんとも自分たちの欲情に忠実な男女を描いた映画、と一刀両断するのも、頷けるお話ではあります。でもまぁ、楽しい映画ですけれどね。
 なお、“ベーカリー”と邦題にありますが、ベーカリーの場面は合計して10分程度? もっとも、アダムとジェーンが気持ちを確認するシーンで重要な役回りを持ってもいますので、まぁ、この邦題もありかな、と帰り道に思いました。
 映画館に足を運ぶ機会が数日中にあればまた観たい映画なのですが、それは無理そうなので、せめてDVD化されたら是非にももう一遍観直してみたいと思わせてくれた、今年最初の映画でした。◆

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