第0530日目 〈歴代誌下第33章:〈ユダの王マナセ〉&〈ユダの王アモン〉〉 [歴代誌・下]

 歴代誌下第33章です。
 並行箇所は、王下21:1-18〈ユダの王マナセ〉。参考として旧約聖書続編(外典)「マナセの祈り」。

 代下33:1-20〈ユダの王マナセ〉
 ヒゼキヤのあとを承けてユダの王に即位したのは、その子マナセであった。賢王のこの常として、マナセ王も主の目に悪と映ることを行った。聖なる高台を再建し、バアルの祭壇を築き、アシェラ像を造り、神殿の二つの庭に天の万象のための祭壇を築いてそれに仕え、神殿のなかに異教の神々の祭壇を築いてこれに仕えた。或いはベン・ヒノムの谷で火中を自分の子を歩かせ、禁じられていた占いや口寄せ、魔術や霊媒を信じるなど、主の目に悪と映ることを数多く行って主の怒りを招いた。それだけに留まらず、マナセはエルサレムの住人を惑わして、かつて主が彼らの前から駆逐した諸国民の慣習よりももっと悪いことを行わせた。
 斯様にしてマナセの悪行は続いた。主より発せられた諫めの言葉にも、彼は耳を貸さなかった。主はユダをアッシリアの手に渡した。ユダへ攻めこんだアッシリア軍は王マナセを捕らえ、バビロンへ連行していった。
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 ━━が、マナセは深い絶望のなかにあって改心した。自分の過ちを悔い、主の前に深くへりくだり、そうして、祈り求めた。
 「(イスラエルの)神はその祈りを聞き入れ、願いをかなえられて、再び彼をエルサレムの自分の王国に戻された。こうしてマナセは主が神であることを知った。」(代下33:13)
 マナセはかつて自分が築いた主の信仰に背くすべてのもの、祭壇や祭具などを取り除き、捨てた。それに伴い、ダビデの町に長い長い城壁を築き、ユダのすべての砦の町に軍の長を置いた。主への改心と対アッシリアの敗北から学んだことを実行したのである。
 「主の神殿を築き、その上に和解と感謝の献げ物をささげ、ユダの人々にイスラエルの神、主に仕えるよう命じた。しかし民は彼らの神、主に対してではあるが、依然として聖なる高台でいけにえをささげていた。」(代下33:16-17)
 マナセ王は崩御すると、自分の王宮に葬られた。
 彼の事績、神にささげた祈りなどは『イスラエルの列王の書』に、彼のすべての背信行為や祈って聞き入れられたことなどは『ホザイの言葉』に、それぞれ記されている。

 代下33:21-25〈ユダの王アモン〉
 父マナセのあとを承け、22歳で即位したその子アモンは、捕虜となる前の父と同様、主の目に悪と映ることを行った。主にへりくだることもなく罪悪を重ねていったのである。
 遂に家臣たちの謀反に遭い、殺害されたアモン。が、ユダの国の民は、その家臣たちを反逆者として討ち、アモンに代わってその子ヨシヤを新しい王とした。

 マナセの項:並行箇所に対アッシリア戦とその後捕虜にあった件、並びに改心の件は記されていません。ただエルサレムを血で埋めた旨の記述があるのみです。
 マナセは捕虜として連行されて、まだ存命中に生きて国へ帰った稀有の人でもあります。
 また、冒頭に掲げたように、マナセの祈りは旧約聖書続編(外典)の掉尾に収められています。やがて我らもそこに辿り着くであろうけれど、これはいま、是が非でも読んでいただきたい。そう、とても感動的な祈りの言葉。苦悩と絶望のなかにあってマナセが心より祈った、主への実(まこと)の言葉。



 長い、とっても永い物語を、再び書こうと思います。生きる縁、もう一つの我が人生と得られていたはずの家族。それを投影させた、手向けの物語を。◆

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