第0632日目 〈ヨブ記第11章:〈ヨブと三人の友の議論 一〉8/11〉 [ヨブ記]

 ヨブ記第11章です。

 ヨブ11:1-20〈ヨブと三人の友の議論 一〉8/11
 ナアマ人ツォファルがヨブにいった、━━

 自分は正しい、神の目に私は潔白である、というのが君の主張か。しかし、果たしてどうだろう。実際のところ、神の目に、いまの君はどう映るだろう。正しい者と映るだろうか。
 君は問うたね、神はなぜ自分を罪人と定め虐げるのか、神はなぜ自分へ背く者へ光を当てるのか、と。だがヨブよ、神はニセモノを見破り、悪を見逃さない。
 君はいま苦しみのなかにいて、それゆえ心は正しくない方向へ、つまり暗黒面に傾きつつある。だから君は神を疑うのだ。生まれたことを自ら嘆くのだ。
 「もし、あなたも正しい方向に思いをはせ/神に向かって手を伸べるなら/また、あなたの手からよこしまなことを遠ざけ/あなたの天幕に不正をとどめないなら/その時こそ/あなたは晴れ晴れと顔を上げ、動ずることなく/恐怖を抱くこともないだろう。」(ヨブ11:20)
 「だが、神に逆らう者の目はかすむ。/逃れ場を失って/希望は最後の息を吐くように絶える。」(ヨブ11:20)



 苦しみの四面楚歌に遭うと、心はだんだんと蝕まれて正常な感覚を失う。バランスを欠いた心は禁忌を犯して(=罪を犯して)、もはや正義と信仰を顧みることがない。
 21世紀のこの国にも同じことが、自らを律し敬いと誠を忘れ果てた<日本>という国家と我ら国民にも、同じことが言えると思いませんか? なんとまぁ、歪な時代の到来でしょう。



 07月03日発行の季刊誌『考える人』(新潮社)を購入。目的の「村上春樹ロングインタヴュー」を不乱に耽読していたら、午前3時を回っていた。慌てて、本日のブログを更新しました。◆
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