第0646日目 〈ヨブ記第25章:〈ヨブと三人の友の議論 三〉4/6〉 [ヨブ記]

 ヨブ記第25章です。

 ヨブ25:1-6〈ヨブと三人の友の議論 三〉4/6
 シュア人ビルダドによる第三回目の弁論、━━

 「恐るべき支配の力を神は御もとにそなえ/天の最も高いところに平和を打ち立てられる。」(ヨブ25:2)

 神の前に於いて人間が正しいなんてこと、いったいあり得ようか。
 天の瞬きすら神にとっては何程のものでないのだ。ましてやわれら人間など蛆虫に等しく、所詮虫ケラにすぎぬ。



 ビルダドの3回目の弁論は、3人全員の意見の集成でもあった。遠方より来たる彼らの弁論は、事実上これを最後とする。(やがて読む)ヨブ32:1で明記されるように、ヨブが自分の正当性と潔白をひるまず主張し、友らの弁論とひたすら並行するばかりだからだ。
 代わってヨブ32以後は、第四の人物エリフが登場する。彼は、ビルダドらを上回る分量の弁論をヨブへ投げかける。が、これについては、またいずれ━━。



 太宰治『正義と微笑』(新潮文庫)読了。清々しい作品であった。芹川進の役者人生に幸あれ……といったら、彼はどんな減らず口を叩くだろう?
 『人間失格』や『斜陽』にばかり群がるのはどうだろう。疑問だ。確かに文学的に優れたものではあるが、若い人にはむしろ『正義と微笑』を先に読ませた方がよくないか? こんな明朗な小説が戦時下に書かれていたとは。しかも、それが出版までされて人々に読まれていたとは。
 明後日からは『パンドラの匣』を読む。◆

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