第0655日目 〈ヨブ記第33章:〈エリフの言葉〉2/6〉 [ヨブ記]

 ヨブ記第33章です。

 ヨブ33:1-33〈エリフの言葉〉2/6
 「ヨブよ、耳を傾けて/わたしの言うことを聞け。/沈黙せよ、わたしに語らせよ。/わたしに答えて言うことがあるのなら、語れ。/正しい主張を聞くことがわたしの望みだ。/言うことがなければ、耳を傾けよ。/沈黙せよ、わたしがあなたに知恵を示そう。」(ヨブ33:31-33)
 さりとて、俺はあなたを押さえつける者ではない。

 俺はじっと聞いていた、あなたの言葉を。あなたは主張して譲らなかった、自分は清くかつ潔白である、と。何度も、何度も、そういい続けた。
 が、俺はそれに「否」の一言を叩きつける。眠っているときに見る夢のなかで、また夜の幻のなかで、神は人の耳を開き、懲らしめの言葉を人間(ひと)のなかへ封じ込める。われらが行いを改め、あやまちを犯さないようにさせるのだ。それゆえ魂は滅亡を逃れ、命は死の川を渡らずに済んでいるのである。

 例えばここに、苦痛に責められ横たわる人がいた、とする。彼は衰え、弱く、もはやその命は風前の灯火というてよい。
 そこへ、千人に一人かもしれぬが、彼を憐れむ者が現れて彼のために救いを乞うたならば、かの苦しむ人は健やかになる。かつて苦しんだ人は神に祈ることで受け入れられ、歓びの内に御顔を仰ぐようになり、神はこの人を正しき人と認められる。
 「まことに神はこのようになさる。/人間のために、二度でも三度でも。/その魂を滅亡から呼び戻し/命の光に輝かせてくださる。」(ヨブ33:29-30)

 リフレイン/エコー)
 「ヨブよ、耳を傾けて/わたしの言うことを聞け。/沈黙せよ、わたしに語らせよ。/わたしに答えて言うことがあるのなら、語れ。/正しい主張を聞くことがわたしの望みだ。/言うことがなければ、耳を傾けよ。/沈黙せよ、わたしがあなたに知恵を示そう。」(ヨブ33:31-33)



 舞台裏を申せば、エリフの人称に悩んでいました。昨日は腑に落ちぬものを感じつつも「自分」としました。が、思い至ったのです……エリフの人称は「俺」以外にあり得ない、と。年齢差・世代差を差し引いても、ヨブに強く意見するエリフの姿にふさわしい人称は、「俺」の他に考えつきませんでした。
 ━━神が人間に注ぐ愛。ヨブ33の主眼はそれであります。神の愛に適ったものは必ず受け入れられ、正しい人と見なされる。これは、出エジプト記にあった文言を、さんさんかに思い出させます。曰く、━━
 「わたしは恵もうとする者を恵み、憐れもうとする者を憐れむ。」(出33:19)



 今日(昨日ですか)、仲間が一人去った。殆ど業務上の関わりはなかった人だが、飲み会などで親しくさせていただいていた人。……、……。やっぱり仲間が去るというのは淋しいね。◆

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