第0656日目 〈ヨブ記第34章:〈エリフの言葉〉3/6〉 [ヨブ記]

 ヨブ記第34章です。

 ヨブ34:1-37〈エリフの言葉〉3/6
 分別ある者、知恵ある者、知識ある者、みなみな俺の言葉へ耳を傾けられよ。
 自分は正しいのに虐げられ、傷つけられている、とヨブはわが身を嘆いている。彼は神をさげすんでいるのだ。誠、ヨブの如きが他にあろうか、悪を行う者に与し、神に逆らう輩と共に歩む者なぞが。
 覚えよ、神は正義を為し罪を犯さぬ、と。神は人間の行いによって報い、人間の歩みに見合ったものを与えるのだ。
 「もし神が御自分にのみ、御心を留め/その霊と息吹を御自分に集められるなら/生きとし生けるものは直ちに息絶え/人間も塵に返るだろう。」(ヨブ34:14-15)

 理解しようとして俺の言葉を聞け。
 神は身分や職業の貴賎、財産の多少、貧富の差にかかわらず、われらを平等に扱っている。神に背き正義を憎む者は討たれ、見せしめとされる。彼らが神に従わず、その道を歩むこともなかったからだ。が、そのときこそ弱き者の叫びは神に届き、貧しき者の叫びは聞かれるようになる。
 「神が黙っておられるのに/罪に定めうる者があろうか。/神が顔を背けられるのに/目を注ぐ者があろうか。/国に対してであれ人間に対してであれ。」(ヨブ34:29)

 罪を告白し救いを求める人へ、あなたは如何に報いるというのか。ヨブよ、態度を決めよ。あなたは神を軽んじている。
 人々はいうだろう、ヨブは暗黒面に囚われている、彼を徹底的に試すときだ、と。



 虚心に耳を傾けるべき、と感じます。エリフの言葉としてはおそらくいちばん強い感情と論理で構築された部分ではないでしょうか。ノートとしても、「ヨブ記」全体で最も手応えを感じた、とすなおに告白しておきます。
 なお、本章には「士師記」や「サムエル記」、就中「列王記」と「歴代誌」で描かれた諸人・諸王の末路を想起させる文章があります。なぜだか、妙に気に入ってしまったその文章を、引用して今日は終わりにしましょう。曰く、━━
 「(神は)数知れない権力者を打ち倒し/彼らに代えて他の人々を立てられる。/(中略)神は、神を無視する者が王となり/民を罠にかけることがないようにされる。」(ヨブ34:24,30)



 今日の『CSI:マイアミ』、ラストのホレイショ様がちょー怖いんだ。「お仕置きだ」◆

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