第0775日目 〈詩編第082篇:〈神は神聖な会議の中に立ち〉〉 [詩編]

 詩編第82篇です。

 詩82:1-8〈神は神聖な会議の中に立ち〉
 題詞は「賛歌。アサフの詩。」

 「神は神聖な会議の中に立ち/神々の間で裁きを行われる。」(詩82:1)
 イスラエルの神は一人である、というのが、聖書を読むに際して最大の前提であった。なのに、唯一の存在である<神>が<神々>の間で裁きを行う━━<神々>? それは、カナンの先住民や周辺諸国の人々が崇めていた神々を指す。バアルやダゴンやアシェラなど、列王記や歴代誌その他でもよく目にしてきた、あの神々だ。つまり、イスラエルにとっては排除すべき異教の神々である。
 唯一の神はそれら神々のなかに在って、彼らを激しく叱咤し、要求する━━わたしに逆らう民の味方をするな、イスラエルの民の正しさを認め、わが嗣業の民を汝らの民の手から救い出せ、と。が、彼ら神々はそれに基づいて自分の民を扱おうとしないのだ。ゆえに彼らは人間として死に、没落する、と告げられる。彼らの世界に於けるラグナロク(神々の黄昏)というてよかろう。
 謂わばこの詩はイスラエルの神なる主、万軍の王たる神の主催する<宇宙会議>の模様を述べた作物であり、解説する本に拠ればこうしたシチュエーションが設定されているのは、詩編全150編中この詩82のみである、という。
 古代中近東に住まった諸民族の習俗や宗教生活を、イスラエルの民が知っている、という認識の下で詠まれた詩であろう。

 「神よ、立ち上がり、地を裁いてください。/あなたはすべての民を嗣業とされるでしょう。」(詩82:8)



 この時期になって本来書くべき賀状小説の想を得た、とは、なにやら恥ずかしく、焦らされることであります。
 代替案がかなり本格的に仕上がりつつあった矢先なので、このままノートに書き留めずに葬ろうか、と企んだ。不可能だった。きちんと書き留(とど)めなくてはならない。そんな、使命とも本能とも習慣とも知れぬ思いに駆られたのです。ブログのノートを取ってからプロットを走り書きし、いつものスタバで第一稿を書いてみた。分量の調節や推敲は行う必要が勿論あるけれど、内容は概ねこのままで大丈夫かな、と考えています。
 今回ようやく想を得た小説は、昨年の作品にチョイ役で登場したオレンジ色の体毛をした小犬にまつわる、過去2年分同様に創作神話の流れへ属するお話である。もはやライフワークと化しつつある神話の時代に起源を持つ家族小説へ連なるエピソードなので、書いていて楽しいけれど、正直これらが受け容れられるか(られたか)不安です。
 本音をいえば、一日も早く聖書のブログを終わらせて、小説執筆に戻りたいのです。◆

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