第0784日目 〈サー・サイモンについての、ぼくの報告。〉 [ウォーキング・トーク、シッティング・トーク]

 もう一日、置くことにします。
 昨日はハイドンについて書き、それ以前には横浜の映画館で「シネ響 マエストロ6」の再上映が始まっている旨、書いたように覚えております。
 サー・サイモン・ラトル=ベルリン・フィル、独奏ピアノにラン・ランを迎えた2009年のジルヴェスター・コンサートが件の映画なのですが、今日はそれを観てきました。例によって一日一回の上映とあって、事前に座席を予約しておいたのですが……観客は自分を含めてたったの2人! その人はいちばん後ろの席で、わたくしは真ん中の席。お陰で、じぃっ、と画面に集中できました。
 夕食を終えたあとの約2時間、熱を帯びたように途切れることなく、知人へ宛てた手紙に感想を認めました。これについては推敲後、既に鑑賞したアバドやムーティ、或いは映画『蛇のひと』の感想と共に「詩編」全巻終了後、恥ずかしながらお披露目させていただく所存です。
 本日の映画鑑賞で、事前に報告しておく事柄がある。「あ、ラトルって良いじゃないか」と、思えるようになったのだ。たぶん、今日の映画で決定打を喰らったことでアレルギーを克服できたのだろうが、ベートーヴェンについては無期限で保留とする。VPOとの全集は聴く度毎に感想が大きくぶれるし、BPOとの《フィデリオ》はこの先わたくしのなかでワースト・スリーから外れることはないだろう。
 本日(昨日ですか)鑑賞した映画の演目は、以下の通り。ピアノ独奏はラン・ラン。
 1:ラフマニノフ;ピアノ協奏曲第2番ハ短調Op.18
 2:ショパン;練習曲変イ長調Op25-1(独奏/アンコール)
 3:チャイコフスキー;バレエ音楽《くるみ割り人形》Op.71~第二幕(全曲)
 4:同~第一幕より、〈雪片のワルツ〉(児童合唱:ベルリン放送児童合唱団/アンコール)
 なお、終映後、あまりの感激と興奮からさんさんかは約6キロばかし歩き回って魂を鎮め、近くにあったCDショップでたまたま見附けた《くるみ割り人形》の全曲CDを買いました。感想を認める間、ずっと聴いていたのはこのCDです。奏者? むろん、彼らです。聴いていたら、またあの映画、観たくなっちゃいましたよ……来週、また行くかも!?
 さて、この「シネ響 マエストロ6」ですが、今月11日からダニエル・バレンボイムとBPOによる今年5月の、英・オックスフォードに於けるヨーロッパ・コンサートの映画が上映されます。演目はブラームスの交響曲第1番とエルガーのチェロ協奏曲、ワーグナーの楽劇《ニュルンベルクのマイスタージンガー》第3幕前奏曲。これも、見逃せません。さて、また古巣が集まる新宿までお出掛けしますか。その後、あのお店でコーヒー。
 映画か……明日(明後日か)は『SPACE BATLLE SHIP ヤマト』を夜に観に行こうっと。その時間帯なら席も取れるだろう。本音はね、おぐゆーさんと過ごせるようになりたい。
 それにしてもこの2週間はクラシック音楽関係の話題が続いてる気がする。カンブルランのコンサートに始まり、ラトルの映画、ハイドンだいすき、……うーん、あ、それぐらいか? でもね、いいんだ。先月末に、或る意味でおぐゆーさんが付き合ってくれることになる以上の良い出来事があったから。誰かに告白されたのではない、断りました。自分の人生を建て直すための目処がついたのです。これで、ぼくは自信を持って、胸を張って、生きてゆける。まだ瑕疵はあると雖も、それさえやがて終わるのです。希望は、ある。◆

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