第0845日目 〈詩編第143篇:〈主よ、わたしの祈りをお聞きください。〉&掌編小説「人生は斯くの如し(ヘンリー・キングの詩より)」あとがき。〉 [詩編]

 詩編第143篇です。

 詩143:1-12〈主よ、わたしの祈りをお聞きください。〉
 題詞は「賛歌。ダビデの詩。」

 四面楚歌に陥った者が主の力に依り頼んで敵が滅び、(自分の)魂が救われることを望む詩篇。
 太古から今日までに揮われた数々の御業へ思いを馳せ、「乾いた大地のようなわたしの魂」(詩143:6)に恵みと慈しみを与えてほしい。━━主は普遍に臨在する、という前提ありきだが、本当に困難に遭って苦しむ者ならではのすがりつく想いが炸裂した一篇である。剥き出しになった感情が斯く言わしめたのか? おそらくそうであろう。だからこそ、言葉に力がこもっているのだ。
 もう一つ、ここで作者は、主を信じる者たちをどうか正しく導いてほしい、とも願う。この詩篇を同傾向の作物よりも一段高い位置に押しあげているのは、、この<正しい道へ導いてほしい>という希望ゆえだ。そうだ、助け出された後に来るのは感謝と讃美。主を崇め、主を讃え、主の御言葉と御教えを、しっかり心に刻んで生きてゆく。「恵み深いあなたの霊によって/安らかな地に導いてください。」(詩143:10)という詩句が意味し、諭すのは、そういうことであろう。

 「行くべき道を教えてください。/あなたに、わたしの魂は憧れているのです。」(詩143:8)

 「主よ、御名のゆえに、わたしに命を得させ/恵みの御業によって/わたしの魂を災いから引き出してください。」(詩143:11)



掌編小説「人生は斯くの如し(ヘンリー・キングの詩より)」あとがき。
 やや無謀な挑戦が終わり、今日(昨日ですか)は浮き立つ気分でビゼーのオペラ《カルメン》を観てきました。
 以前ご紹介したことのあるLivespireシリーズ、「ワールドクラシック@シネマ2011」の第一弾となる作品。上映終了までわずか、ということもあってか某映画館はそれなりの活況でした。嗚呼、でも寝不足の体を引きずってでも出掛けてよかった! 至高の体験でした……とは言い過ぎか、さすがに。
 これの感想は既に(初稿ながら)認めてノートに蓄えてありますので、「詩編」が終わったら、時期を窺って公開します。このあたりは「シネ響 マエストロ6」と同じですね。
 さて、小説ですが、これは一種の挑戦でした。概ねお察しかもしれませんが、「人生は斯くの如し」は完成作品を適当にぶった切って公開していたのではありません。大まかな見通しがあっただけで、悪くいえば見切り発車に近いものがありました。それだけに、連載の重圧には苦しみましたが(斯様に未熟な掌編であろうとも)、一方で、次はどうなる、次はどう来る、と、いろいろ楽しんで書くこともできたのです。或る意味、スリルはあったかもしれない……。
 全体の見通しが立ったのは、第3回のプロットを作っていたとき。いつも行くLMのスタバで白紙のノートを前にうんうん唸っているとき、ピカーッ、ピコーン、と頭の上でランプが光り、ベルが鳴ったのです(いや、マジですって)。それからは躓いたり悩むときもあったけれど、割にすいすい書けた━━ような気がする。記憶は美化されるものですね。
 とはいえ、ブログへ公開したのは謂わば初出稿です。改訂の手は緩められません。新しいヴァージョンが仕上がったら、その旨ご報告します。◆

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