第0942日目 〈コヘレトの言葉第11章:〈あなたのパンを水に浮かべて流すがよい。〉&メモ帳が欲しい。〉 [コヘレトの言葉]

 コヘレトの言葉第11章です。

 コヘ11:1-10〈あなたのパンを水に浮かべて流すがよい。〉
 水に浮かべて流しておいたパンを月日が経った後に見出すだろう。そのパンを、あなたは何人とでも分けよ。パン、それは即ち<福>。福を惜しまず、福を分けよ。これから先、国にどんな災いが起こるかわからないのだから。そのときに備えて、見出したパンを皆で分けるよう心構えをしておけ。
 「朝、種を蒔け、夜にも手を休めるな。/実を結ぶのはあれかこれか/それとも両方なのか、分からないのだから。/光は快く、太陽を見るのは楽しい。/長生きし、喜びに満ちているときにも/暗い日々が多くあろうことを忘れないように。/何が来ようとすべて空しい。」(コヘ11:6-8)
 本章は以下の2節で結ばれる。
 「若者よ、お前の若さを喜ぶがよい。/青年時代を楽しく過ごせ。/心にかなう道を、目に映るところに従って行け。/知っておくがよい/神はそれらすべてについて/お前を裁きの座に連れて行かれると。/心から悩みを去り、肉体から苦しみを除け。/若さも青春も空しい。」(コヘ11:9-10)

 第11章はこれまでのようなダイジェスト━━圧縮がむずかしい。悩んだがこれが最善の方法だろう。
 今日は感想でなく、補足を試みよう。本章を読んで19世紀アメリカの詩人H.W.ロングフェローの『人生讃歌』という詩を思い出した。その一節を以下に引く。曰く、━━
 「未来を頼むな、いかに心地よくとも!
   死にたる過去にはその死にたる者を葬らしめよ!
  活動せよ━━生きた現在に活動せよ!
   内に勇気、頭上に神をいただいて!」
  Trust no Future,howe'er pleasant!
   Let the dead past bury its dead!
  Act,--act in the living Present!
   Heart within,and God o'erhead!
 毀誉褒貶もあるようだが、心根のすなおな詩であると思う。直接的に感情へ訴えかけてくるあたりは、プロテスト・ソングの原型である。「ピューリタン精神を世俗化し、ごく日常的なやさしい言葉を用い、強弱4歩格、隔行押韻の4行連で整然と表現」した、「アメリカの人生詩の記念碑的作品である」(P37-8)と、『アメリカ名詩選』(岩波文庫 ※第0939日目参照)の脚注は指摘する。ウッドハウスもこの詩の一節を小説で使っていた。
 ……引用ばっかり。



 手帳を贈られても殆ど使い道がない。私的な予定は新聞折込みに入る毎月のカレンダーでじゅうぶん。むしろ、欲しいのはメモ帳。無地かドット罫で、年度が替わっても使えるメモ帳だ。ヘミングウェイみたくモルスキンのだったらうれしいな?◆

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