第1010日目 〈イザヤ書第28章2/2:〈シオンの隅の石〉&〈農夫の知恵〉with今日の読書。〉 [イザヤ書]

 イザヤ書第28章2/2です。

 イザ28:14-22〈シオンの隅の石〉
 欺きを避け所とし、偽りを隠れ処とし、死と契約を結んで陰府と協定し、洪水の被害からまぬがれられる、と豪語する、異教の習慣に従ったエルサレムの住民、それを治める者よ、聞け、主の言葉を。
 主はいう、━━
 「わたしは一つの石をシオンに据える。/これは試みを経た石/堅く据えられた礎の、貴い隅の石だ。/信ずる者は慌てることはない。」(イザ28:16)
 主は正義を測り縄とし、恵みの業を分銅とする。避け所も隠れ処も消失し、死と結ばれた契約は履行されない。洪水は朝な夕なにあふれてお前たちを滅ぼす。
 主は御業を果たすために立ちあがり、憤る。「今、嘲ることをやめなければ/お前たちの縄目は厳しくなる。/わたし(イザヤ)は定められた滅びについて聞いた。/それは万軍の主なる神から出て国全体に及ぶ。」(イザ28:22)

 イザ28:23-29〈農夫の知恵〉
 私イザヤの声が聞こえるか、聞こえていれば、耳を傾けよ。神は物事にふさわしい仕方をかれに教える、それは驚くべき主の計らいである。
 土を掘り起こして大地を耕し、畝を作りさえすれば、作物の収穫が得られるだろうか。否、そうではない。イノンドやクミンの種、小麦大麦そうして裸麦は、耕した場所でさえあれば、適当に蒔いてよいのだろうか。否、そうではない。実りを収穫するにあたっては作物に適した収穫の時期や方法、精製の仕方があるのではないか。そう、その通りだ。
 いずれにも然るべき方法がある。いずれにもふさわしい方法がある。
 「これもまた万軍の主から出たことである。/主の計らいは驚くべきもので/大いなることを成し遂げられる。」(イザ28:29)

 イノンドはセリ科の一年生草木で香辛料の一種、クミンもセリ科の植物で香辛料として使用された由。共に、「マタイの福音書」第23章第23節では、タルムード(ユダヤ教のラビの口伝律法)の十分の一の献げ物と指定されています。この既述は『新エッセンシャル聖書辞典』(いのちのことば社)の解説にすべて拠りました。
 シオンの隅の石とはなにか? 諸説あるそうです。が、それが正義の測り縄であり、それを信ずる者にとって礎となる石であることは、否定できないでしょう。シオンの隅の石は正義と欺きを区別する一つの基準なのではないか、とわたくしは考えております。……最初読んだときはわからなくて困惑しましたが、何度も読んでいるうち斯く思うようになった次第であります。



 キングと聖書を除けば、今日は三浦綾子の『新しい鍵 結婚について考える』を読んでいます。予定はありませんが、なんとなく……。清らかで深い一冊です。◆

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