第1023日目 〈イザヤ書第40章2/2:〈創造と贖いの神〉with同時多発テロにまつわる本を買いました。〉 [イザヤ書]

 イザヤ書第40章2/2です。

 イザ40:12-31〈創造と贖いの神〉
 果たして誰が、イスラエルの聖なる方の御業を量ったり、主に対して対等或いは上位にあることができようか。主に助言し、裁きの道を教え、知識を与えたりできる者が、果たしているだろうか。
 主の御前にあって、諸国はすべて無に等しく、諸侯はすべて無に等しい。いずれも無に等しく、むなしく、うつろな者と、主の目には映る。事実、その通りなのだ。肉なる者は草に等しく、草は大地に根附くよりも前に枯らされる。
 職人たちは技をこらして偶像を造り、人々はそれを家に置いたり身に付けたりする。が、かれらはいったい、誰に似せてその偶像を拵えるのだろうか。拵えた偶像を以ていったい誰と比べようというのか。━━さあ、目を高く上げよ、天の万象を数え、そうして天を創造した方へ思いをめぐらせよ。その方の力の強さ、激しい勢いから逃れる者は誰もいないし、どこにもいない。

 「お前たちは知ろうとせず聞こうとしないのか。/初めから告げられてはいなかったのか/理解していなかったのか、地の基の置かれた様を。/主は地を覆う大空の上にある御座に着かれる。/地に住む者は虫けらに等しい。/主は天をベールのように広げ、天幕のように張り/その上に御座を置かれる。」(イザ40:21-22)

 「ヤコブよ、なぜ言うのか/イスラエルよ、なぜ断言するのか/わたしの道は主に隠されている、と/わたしの裁きは神に忘れられた、と。/あなたは知らないのか、聞いたことはないのか。/主は、とこしえにいます神/地の果てに及ぶすべてのものの造り主。/倦むことなく、疲れることなく/その英知は究めがたい。/疲れた者に力を与え/勢いを失っている者に大きな力を与えられる。/若者も倦み、疲れ、勇士もつまずき倒れようが/主に望みをおく人は新たな力を得/鷲のように翼を張って上る。/走っても弱ることなく、歩いても疲れない。」(イザ40:27-31)

 2回に分割した第40章ですが、浅学非才の身ゆえ、何度試みても本章の要点をうまくまとめることはできませんでした。となれば、残された手段は<語り直す>こと━━この場合は(誤解を恐れずにいえば)<訳し直し>を敢行した次第。ノートというのもおこがましい、妥協と諦めの産物ですが、結果として、この作業を行ってようやく本章を理解できた、という気持ちが強い。読みこむことで理解も深まった、というが正しいかもしれません。
 これは昨日の1回分同様、━━少々厳しいことがいわれようとも━━主のイスラエルに対する情愛と慈しみが感じられる箇所であります。今日まで読んだ部分で判断するならば、これが、「第二イザヤ書」の基調トーンとなっているように思えます。



 同時多発テロにまつわる本を買いました。10年前のこの事件については既にさまざま語られ、検証もされてきました。が、正直なところ、わたくしはそうした諸々に殆ど関心はないのです。否、そうではない、あなたが思われるような意味で関心がないのではない。
 歴史の過程、時間の流れとして、<同時多発テロに至るまで>と<同時多発テロが起こって以後>を知る必要はあるし、わたくしだってもっと知識を深めたい。が、それは過程さえ把握できれば、それ以上は突っこまなくて良い領域でもあるのです。
 わたくしがなによりも知りたいと思い、それを教えてくれる資料に出会えばなんとか手許に置いておきたいと願うのは、あの事件から生還した人々の声が詰まったものであり、あの事件で命を落とした人々について語られたものであり、あの事件の実行犯となった人々のパーソナル・ヒストリーである。そう、わたくしが欲しいのは、あの事件に関係した人々の<声>、それについて書かれたドキュメントなのであります。
 昨日某ブックオフで購ったのは、そんな類の本でした。書名を挙げれば、『9月11日の英雄たち』(R.ピッチョート&D.ペイズナー著/春日井晶子・訳 早川書房)と『マンハッタン、9月11日』(ディーン・E・マーフィー著/村上由見子・訳)がそれ。後者にはペンタゴンで事件に遭遇した人々の声も収められている。また、それぞれ副題を、「世界貿易センタービルに最後まで残った消防士の手記」と「生還者たちの証言」という。『マンハッタン、9月11日』を拾い読みして思うたのは、もしかしたらこのなかに、親しうしていた人を知っていた人がいるのかもしれないな、ということです。
 まだ買ったばかりでざっと目を通したにすぎないのですが、非常に読み応えのありそうな本です。じっくり目を通して、いつかこれの感想をここでお披露目できたらいいと思います。◆

共通テーマ:日記・雑感

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。