第1092日目 〈エレミヤ書第4章2/2〈北からの敵〉wthAKB48〉 [エレミヤ書]

 エレミヤ書第4章2/2です。

 エレ4:5-31〈北からの敵〉
 北の地からユダに、エルサレムに向かって進む敵がいる。エレミヤよ、と主がいう、国中へこの危難を告げて廻れ、と。みな、荷物をまとめて町を捨て、旗を掲げて王都エレサレムへ逃げこめ。敵は刻一刻とユダに接近している。かれらはユダを荒廃させ、町々を滅ぼすために南下している。
 主はいう、わたしは北から大いなる破壊をもたらす、と。ユダに迫る敵は主の裁きの手段、その激しい怒りはわれらを去ることがない。その日、ユダの高官も祭司も預言者も為す術を知らず、怯み、挫けるであろう。かれらは主なる神に許しを乞うだろう、しかし、わたしがそれに心動かされることはない。民に吹きつける風は篩(ふる)い分ける風でも清める風でもない、それらを上回る激しい風であり、それこそわが裁きである、と主はいった。
 敵が迫る、「エルサレムよ/あなたの心の悪を洗い去って救われよ。/いつまであなたはその胸に/よこしまな思いを宿しているのか。」(エレ4:14)
 ダンの方角からやって来た敵が都を包囲し、戦いの喚声をあげる。これこそわたしに背いたことへの代償である。あなたの道、あなたの悪がもたらしたことへの代償である。あなたたちの悪は非常に苦く、心臓にまで達する。あなたたちを見舞った災厄にわたしは黙っていられない、瞬くうちにわたしの天幕(神殿)が焼け落ち、都の城壁の内側にある幕という幕が荒し尽くされてゆく。嗚呼、わたしはいつまでわが民が洩らす阿鼻叫喚を聞かねばならぬのだろうか。まことにわが嗣業の民は愚かだ、かれらは悪を行うに敏く善を行うに疎い存在だ。北からの敵はシオンを蹂躙し、住民はそこを逃げ出して悲痛な声をあげるだろう。
 「わたし(エレミヤ)は見た。/見よ、大地は混沌とし/空には光がなかった。/わたしは見た。/見よ、山は揺れ動き/すべての丘は震えていた。/わたしは見た。/見よ、人はうせ/空の鳥はことごとく逃げ去っていた。/わたしは見た。/見よ、実り豊かな地は荒れ野に変わり/町々はことごとく、主の御前に/主の激しい怒りによって打ち倒されていた。/まことに、主はこう言われる。/『大地はすべて荒れ果てる。/しかし、わたしは滅ぼし尽くしはしない。/それゆえ、地は喪に服し/上なる天は嘆く。/わたしは定めたことを告げ/決して後悔せず、決してこれを変えない。』」(エレ4:23-28)

 表現の限りを尽くしてエルサレムへ危機を告げる、悲痛かつ激烈な預言。本章に於いて「北からの敵」とは騎馬民族スクテア人やキンメリア人を指すそうですが、けっきょくこれがユダの脅威となることはありませんでした。この預言をしたがために、却ってエレミヤが窮地に立たされた場面もあったことと思います。おそらくそれは、今後の預言者としての活動に幾許かの弊害をもたらしたことだったでしょう。
 わたくしのような怪奇・幻想文学ファンがキンメリア人と聞いて真っ先に連想するのは、R.E.ハワードの創造した英雄コナンに他なりません。が、ハワード描くコナンの属するキンメリア人とはここで触れた北の騎馬民族ではなく、古代ギリシア人が極西にあると考えた常闇の国、加えてプルタルコスが『英雄伝』でキンブリー人をケルト系民族と誤解して件のキンメリア人と結び付けた結果である由。創元推理文庫の「新訂コナン全集」第2巻『魔女誕生』の解説(中村融)にあります。それにしてもこれの最終巻は一体いつ出るんでしょうねぇ。同文庫のドイル短編集も最終巻がまだだったような気が。



 何年も前、当時の同僚に首根っこ摑まれて秋葉原へ連れてゆかれたことがあってさ。メイド喫茶で居心地の悪さと味のよろしからざるコーヒーに閉口したあと、両手両足の指で事足りる数の観客しかいないAKB48を観に行ったんだ。よもやあの子たちがこれ程メジャーになるとは思わなんだ。まぁよかったよね、としか言い様がないのだが、なぜかCDまで持っているとあっては、もはや(われながら)やんぬるかな、としか呻きようがない。
 そんな、お祭りの会場を脇から覗きこんで一歩引いているような立場を死守したいわたくしが好きなAKB48の歌は、順不同で「会いたかった」と「ヘビーローテーション」、「涙サプライズ!」、「軽蔑していた愛情」、「誕生日の夜」です━━暫定的なものですが。なんだろうな、この行き合ったりばったりな選曲は。吉田拓郎を聴きながらこんな文章、書くものではないな、といささか反省(♪この国ときたら、賭けるものなどないさ~。だからこうして漂うだけ~♪;「落陽」より)。VCとしては「涙サプライズ!」、「軽蔑していた愛情」が最高に好きなのです。◆

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