第1099日目 〈エレミヤ書第11章1/2:〈破られた約束〉with田山花袋『田舎教師』読了の報告〉 [エレミヤ書]

 エレミヤ書第11章1/2です。

 エレ11:1-17〈破られた約束〉
 主がエレミヤにいった、━━
 この契約の言葉をユダの人、エルサレムの住民に告げよ。この契約の言葉は、あなたたちの先祖がエジプトを発って、いまあなたたちが暮らす約束の地(カナン)へ着くまでの間に、わたしがあなたたちの先祖に与えたものである。その際、わたしはこう告げた。わたしの声に聞き従い、わたしの命令にすべて応えるなら、わたしはあなたたちの神となり、あなたたちはわたしの民となる。わたしは出エジプトのいにしえから今日に至るまで、繰り返し厳しく戒め、わたしの声に聞き従え、といってきた。が、あなたたちは━━あなたたちの先祖がそうだったようにわたしの声に聞き従うことなく、かたくななまでに、悪い心のままに歩んできた。「今、わたしは、この契約の言葉をことごとく彼らの上に臨ませる。それを行うことを命じたが、彼らが行わなかったからだ。」(エレ11:8)
 (「アーメン、主よ」とエレミヤはいった。)
 再び主がエレミヤにいった、━━
 ユダの人とエルサレムの住民が共謀しているのが見える。かれらは先祖が犯した罪に戻り、他の神々に従ってそれに礼拝している。かれらはわたしの言葉を拒んだ結果として、かれらの先祖とわたしの間に結ばれたあの契約を破った。ゆえにわたしはかれらへ災いをくだす。かれらが災いから逃れることはできず、わたしに助けを求めても願いはかなえられない。かれらが神としてあがめる偶像はかれらを助けることができない。エレミヤよ、この民のために祈るなかれ。かれらがために、嘆きと祈りの声をあげるなかれ。かれらが声をあげてわたしを呼び求めても、わたしはけっして聞き入れない。
 「あなたに災いが降りかかるとき、むしろ喜べ。/主はあなたを、美しい実の豊かになる/緑のオリーブと呼ばれた。/大いなる騒乱の物音がするとき/火がそれを包み、その枝を損なう。/あなたを植えられた万軍の主は、あなたについて災いを宣言される。それは、イスラエルの家とユダの家が悪を行い、バアルに香をたいてわたしを怒らせたからだ。」(エレ11:15-17)

 「イスラエルの家とユダの家」は北と南の王国をそれぞれいいます。バアル、ひいては異教の神々全般を節操なくあがめ、礼拝し、献げ物をささげた行為に対して、主はそれを裏切りと見なした、ゆえにわたしは怒り、災いを━━審判を降す、というのであります。
 このノートの前半でいう、かつて結ばれた契約、が、十戒を指しているのは、ここまで読んできてくださった読者諸兄には瞭然かもしれません。本ブログで十戒が出るのは久しぶりですから、該当箇所を挙げておきます。十戒は出20:2-17にあり、本章で特に指摘されるのは第2-7節です。
 就中、「わたしを否む者には、父祖の罪を子孫に三代、四代までも問うが、わたしを愛し、わたしの戒めを守る者には、幾千代にも及ぶ慈しみを与える」という第5-6節の言葉はそのままエレミヤ書の背景を成し、ダビデ-ソロモンによる統一王国と南北両王国の歴史の縮図である、といえるでしょう。



 田山花袋の『田舎教師』を帰りに電車のなかで読み、帰宅後に残り10ページ弱を読んで読了しました。これはやっぱり他人事とは思えない、自分の姿が投影されている小説のように感じました。大志に見切りを付けて平凡でささやかな生活を希求した途端に訪れる不幸……とてもではありませんが、他人事ではありません。ちゃんとした感想はいずれまた、━━。5連勤・5残業を終えたあとなので、もうね、眠いんだ……。◆

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