第1148日目 〈エレミヤ書第35章:〈レカブ人の忠誠〉withR.チャンドラー著/村上春樹訳『大いなる眠り』が刊行されました。〉 [エレミヤ書]

 エレミヤ書第35章です。

 エレ35:1-19〈レカブ人の忠誠〉
 当時、ユダはエジプトの支配を受けていた。時の王、ヨアハズが崩御したことを承けて、ファラオは、ユダの先王ヨシヤの子にして前王ヨアハズの兄弟エホヤキムをヨヤキムと改名させた。新しいユダの国王はそうした所以により、かの名前で即位した。その御代は十一年であった。ヨヤキムは主の目に悪と映ることをたびたび行った。
 その御代の或る日、主の言葉がエレミヤに臨んだ。主の神殿の一室にレカブ人の一族を招き、葡萄酒を供してかれらをもてなせ。主はそういった。エレミヤはその通りにした。
 が、レカブ人たちは皆、葡萄酒を口にするのを拒んだ。なぜ、というエレミヤの問いに、かれらはこう答えた。曰く、――わたしたちが葡萄酒を飲まないのは、父祖レカブの子ヨナダブの戒めに拠るのです。わたしたちはヨナダブの戒めを固く守り、家を持たず、畑もぶどう園も持たず、ずっと天幕に住んできました。父祖の残した戒めに従って、それを破ることなく今日まで生きてきました。いまはバビロニアが攻めてきたので、都に避難してきているのです。
 そのとき、主の言葉がエレミヤに臨んだ。曰く、――
 エルサレムとユダの住人すべてに告げよ。人々よ、かれらレカブ人は先祖の遺した戒めを末の世の今日に至るまで、破ることも抗うことも、蔑ろにすることもなく従って生きてきた。翻ってお前たちはどうか。預言者によって再三に渡り告げられたわたしの言葉を無視してきたな。ゆえにわたしは、ユダとエルサレムの全住民に、あらゆる災いを送る。わたしの呼び掛けに応えなかったからである。
 続けてエレミヤに、レカブ人に対する主の言葉が臨んだ。あなたたちレカブ人の一族は父祖ヨナダブの命令に聞き従い、それを今日までちゃんと守ってきた。それがゆえに、レカブ人の子ヨナダブの一族は、いつまでも、絶えることなく、わたしの前に立つ。――主はレカブ人を祝福して、そういった。

 わたしの言葉に聞き従う者には恵みを与える、かれらがわたしの前から抜かれることはない。エルサレムとユダには規定通りの災厄が降りかかる。が、父祖の戒めを忠実に守ってきたレカブ人には祝福を与える、かれらは災厄を免れる。――主の言葉に従えば幸いが与えられ、かれらが主の前から抜かれることは決してない。明暗がくっきりと分かれた章といえましょう。
 レカブの子ヨナダブは王下10:15に登場します。主の命を承けて血の粛清を行ったイエフ、後の北王国イスラエル第10代王に請われて王都サマリアへ赴き、バアル神の徹底排除に力を貸したのが、ヨナダブでありました。イエフについては王下9:1-10:36を、また本ブログに於いては「第0413日目〈列王記下第9章:〈イエフの謀反〉1/2」と「第0414日目〈列王記下第10章:〈イエフの謀反〉2/2〉」をご閲読いただければ幸いです。



 R.チャンドラー著/村上春樹訳『大いなる眠り』が遂に刊行されましたね。店頭でぱらぱら目繰ってみたけれど、ちょっとやわらかい印象の訳文、というのが第一印象です。実際のところは買って読んでみないとわからないでしょうが……。
 ようやく刊行されたマーロウ物の第一作、これがチャンドラー初体験であったわたくしには、正直、読むのがちょっと怖い一冊であります。双葉十三郎のチャンドラーに馴染んだ者には、村上訳って少し骨が細いように感じるんですよね。わたくし一人の意見かも知れませんが、そう思うのであります。
 もうすぐ給料日なので、スタバで小説書いて聖書のノート執ったあとで本屋に寄り、三浦しをんの新刊と一緒に買って翌日からの三連休に備えるのもいいかもしれません。
 ところで。いつになったらフィッツジェラルドの後期短編傑作選は出るんだ?◆

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