第1153日目1/2 〈あなたの帰りを待っている。━━「椎名へきる、突発性難聴を再発する」の一報に寄せて。〉 [ウォーキング・トーク、シッティング・トーク]

 椎名へきるまでが突発性難聴とは……。
 わたくしも、実はそうです。やはり大音量に耳を曝し続けた結果(それだけが理由ではないけれど)、医者に罹ってそう判断されたのでありました。
 これはなかなか周囲からの理解を得られぬ症状のようで━━有川浩『レインツリーの国』によれば、唯一のコミュニケーション障害であるそうな。子供の頃より耳を悪くしていたわたくしには、なるほど、と膝を叩く箇所が非常に多かったわけですが━━わたくしの場合、けっきょく契約内容を変更せざるを得ず、出勤日数を大幅に減らしてクリスマス・イヴからのシンシフトを組んだばかりのところです。おまけにちょっと上司との行き違いから互いにプチ切れしたりしてね。あなたの症状なんてどうでもいいんです、提出されたシフトで出勤できるかどうかだけを俺は知りたいんです。
 それはともかく。
 椎名へきるは以前にも同じ突発性難聴を患い、そのときは投薬治療を続けて回復した由。現在のわたくしと同じですな。でも、それを知って正直なところ、わたくしは安堵した。そうか、根気よく治療を続ければ煩う前のような生活を取り戻せるのか、と。楽聖のように悲嘆に暮れて芸術に邁進する必要もないのか、と。
 でも、音楽をやっている人にとって、これはどうやら職業病の一つなのだろうか。ずいぶんと他のアーティストたちもこの病気を経験している人がいるそうだ。今回、贔屓の椎名へきるが同じ病気を再発させて、しかもそれがニュースとして配信されていなければ、いまこうした文章を発作的に綴ることもなかったであろう。
 知ったばかりでなにも感情も情報も整理できていないで、散漫になっている。ろくに推敲もなにもできていない。マグマが噴出してそのままの姿を、ここにお披露目している。読者諸兄には何卒御寛恕願いたい、そう思うている。
 わたくしが捧げられる言葉はただ一つ。椎名へきる、あなたの帰りを待っている。◆

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