第1323日目 〈「ねえ、『ガンダム』好き? 嫌い?」とか、そんなこと訊かれても困る。でも、答えちゃう。〉 [日々の思い・独り言]

 先日ガンダム・フロントに行って思うたのは、ああ自分はガンダム好きではないわ、という動かし難き事実。――おっと、お間違えのないように!
 わたくしとてTVのファースト・シリーズを最初の再放送で観てびっくりし、『Zガンダム』に夢中になって受験勉強をほっぽり出したに等しい男の子である。『ガンダムZZ』(以後『ZZ』と略す)の途中で袂を分かったけれど、わたくしにとって「ガンダム」はとっても大切な作品である。
 ならば、どうして好きではない、と? たぶんね、好きと嫌いの二元論で評価するのが間違っていると思うんだよね。上手くいえないけれど、わたくしの世代にとって「ガンダム」は存在して当たり前のものだったのだ。それこそ空気のような存在。あるのが当たり前で、好きとか嫌いというレヴェルを超越してしまっている。
 われらにとって「ガンダム」とは空気のようなもの、あって当たり前のものであり、ただ好きか嫌いかという二元論を敢えて持ち出されたら、胸を張って「好きですよ」と答えるだけのことである。
 わたくしとあなたの決定的な違いは、リアル・タイムで観るきっかけになった作品が何であったか、という点に尽きるのではないか。<平成ガンダム>から嵌った人は過去のTVシリーズ、OVA、スピンオフ、そうしたものすべてを後追いすることになる。そうしてだんだんとファンになり、「好き!」と公言し、熱烈に愛するようになるのだ。
 が、わたくしは違った。そもファーストが最初の再放送での視聴である以上、『Zガンダム』以後は必然的に(相応のタイム・ラグを置いて)、そのたび新作を鑑賞すればいいだけの話になる。裏を返せば、いつでも、どの作品からでも離れることが可能なわけだ。
 <ガンダム・サーガ>でいちばん好きだったのは……やっぱり『Zガンダム』かなぁ(もう観たの?)。リアル・タイムで本放送を視聴した最初のガンダム・シリーズだからね。アニメ雑誌や『ザ・テレビジョン』誌を毎回チェックする程夢中になったし、受験勉強をなかば放っぽり出して観ていた、っていう思い出も、(小声で)ある……。
 未だ『Zガンダム』は賛否両論な作品らしく、複雑な人間ドラマに敬遠する人もいれば、逆に、それゆえにこそ狂信的な愛を表明する人もいる。わたくしはどちらかいえば後者。が、TVシリーズを再編集+新作カットによる劇場版3部作にはどうしても耐えられない。これについては本ブログに於いてこれ以上の発言を控えよう。理由は推察してください。
 『Zガンダム』の翌々週から始まった『ZZ』は、アーガマが地球に降下したあたりで視聴を放棄し、爾来アニメ版ガンダム・シリーズからは離れた。あなたがリアル・タイムで観てきた<平成ガンダム>は、作品の放送順序さえ混乱しがちで、たまにCSで放送されているのを観ても特になんの興が湧くわけでもない。あなたにレクチャーしてほしいが、あなたはいまタイで個人事業主として奮闘していると聞く。だから、レクチャーはあなたが記憶して酒の話題が途切れたときの非常時のそれとしておこう。呵々。
 ──以後は『ガイア・ギア』など富野自身が執筆するか、福井晴敏『UC』など小説版ガンダム・シリーズに面白みを感じて現在進行中だけれど、特に離れたり、卒業したりしたわけではない。いまもわたくしのなかに「ガンダム」は鮮やかに息づいている。
 本稿執筆中、TSUTAYAで『Zガンダム』のDVD借りてこようかな、と、ひそやかな誘惑に駆られた。続けて『ZZ』も観よう(永野版ZZ、画面で観たかったな~!!)。<平成ガンダム>は……『ZZ』を観終えた後、まずは『SEED』まで辿り着いたあとに述べることとしよう。いまはまだなにも語る資格はない。◆

 ・改定時追記
 その後『UC』他を観た。が、最後まで観ることは続かなかった。
 けっきょくわたくしは、『ZZ』中盤以後の『ガンダム』シリーズの視聴を永久放棄した。
 理由? つまらないから。それ以外のなにがあるというのでしょう?□

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