第1386日目 〈ゼカリヤ書第9章,第10&第11章1/2:〈諸国民の裁きとイスラエルの救い〉with『東海道四谷怪談』を観たのですが……。〉 [ゼカリヤ書]

 ゼカリヤ書第9章と第10章、並びに第11章1/2です。

 ゼカ9:1-11:3〈諸国民の裁きとイスラエルの救い〉
 これは託宣である。諸国は裁かれる。主の言葉がペリシテ、レバノン、シリアの町々に臨む。主はかれらの驕り、高ぶりを絶つ。が、かれらの一部は生き残る。かれらはわれらの神に属し、ユダのなかの一族のようになり、エクロンはエブス人の如くになる、もはやかれらを圧迫する者が進んでくることはない。主がその目で見守っているからだ。
 やがて、あなたの王が来る、と主がいう。かれは神に従い、勝利を与えられている。かれは雌ろばに乗ってやって来る。「かれの支配は海から海へ/大河から地の果てにまで及ぶ。」(ゼカ9:10)
 主はいう、あなたについてはわたしと結んだ契約の地のゆえに、わたしはあなたの囚われ人を水のない穴から解放する。さあ、希望を抱く囚われ人よ、砦に帰れ。
 主は現れて稲妻の如く飛ぶ。角笛を鳴り響かせて、南からの暴風と共に進む。主はわれらの盾となる。手に石持て地に倒し、その血を飲んで満たされる。主なる神はその日、かれらを救い、羊のように養う。かれらは主の土地にて高貴なる光を放つのだが、それはなんと美しく、輝かしいことか!

 春になって雨の季節になったら、主に雨を求めるがよい。主は雨雲を呼び稲妻を光らせ、地に豊かな雨を降らせて野に草を生えさせる。恵みと慈しみの雨。
 家の守り神テラフィムは空虚なことを語るようになった。占い師は偽りを幻に見、虚偽の夢を語るようになった。それらがもたらす慰めは空しい。いまや人々は羊のように彷徨っている。かれらが苦しむのは羊飼いがいないからだ。不在ゆえに民を苦しめる羊飼いに主の怒りは燃えあがる。主は自分の羊の群れ、即ちユダの家を顧みて、かれらを輝かしい軍馬の如くにする。
 主の言葉。「わたしはユダの家に力を与え/ヨセフの家を救う。/わたしは彼らを憐れむゆえに連れ戻す。/彼らはわたしが退けなかった者のようになる。/わたしは彼らの神なる主であり/彼らの祈りに答えるからだ。」(ゼカ10:6)
 遠い国に散らされたユダヤ人は、かの地に在っても主なる神へ心を留め、子供たちと共に生き続けている。主はかれらをエジプトやアッシリアから呼び集め、ギレアドとレバノンへ来させる。かれらは苦しみの海を通ってくる。
 再び、主の言葉。「わたしは主にあって彼らに力を与える/彼らは御名において歩み続ける。」(ゼカ10:12)

 レバノンよ、お前の門を開けよ。火を遣わしてお前の杉を燃やし尽くさせよう。
 バシャンの樫の木は泣き叫べ。永く人を拒み続けた森が、いま倒された。
 牧場は荒土となった。羊飼いたちの泣き叫ぶ声がする。かつては見事な牧場だったのに。
 若い獅子の咆吼が聞こえる。ヨルダンの密林も荒れ果てた。

 昨日の記事と併せて読んでいただくのがいちばん最良の読書となる〈諸国民の裁きとイスラエルの救い〉。ゆえにわたくしの発言も概ね昨日を以て尽きています。
 ゼカ10:2「テラフィム」は家の守り神であり、創世記に登場しましたが、時代が下るにつれて異教信仰と結びつき、ヨシヤ王の改革にて排除されたものであります。
 前夜でも触れましたが、ゼカ9:9はマタ21:5-7に載るイエスがろばに乗って云々の記述と合致し、続くゼカ9:10も上記の流れから併せてメシア預言と断じて良いでしょう。



 『東海道四谷怪談』を観ました。子供の頃は、毒によって顔を腫らせて髪が抜け落ちるお岩さまが、とても怖かった。おそらくお岩さまは貞子や伽椰子と並ぶ強烈なインパクトを残す存在であろう。
 が、今回久しぶりに観ていたら、<怖さ>は微塵も感じず、却ってお岩さまが背負った<悲しみ>を思わずにいられなかった。求められて伊右衛門の許に嫁ぎ、その後は少々の愚痴っぽさはあるけれど浮浪人の夫から去ることなく尽くして、挙げ句に捨てられ毒を盛られ、間男との密通の疑いを捏造されて殺されるなんて、悲しすぎる。
 いったいなにがどう気に食わなくてお岩さまを捨てたのだ、伊右衛門。……とはいえ、浮浪人の身で目の前に士官の道が開けたのを約束する女との出会いがあれば、糟糠の妻をかなぐり捨ててそちらへ走ることもあるのかなぁ……。おいらにはよくわからないや。如何せん、そんな幸運な出会いをしたことがないのでねぇ(多少ヤサグレ気味に)。えへ。でも南蛮渡来の毒薬って、いったいなんの目的で精製されて、江戸期の日本へ持ちこまれたのだ。トリスタンの媚薬と同じぐらいに積載目的不明・使途未詳の代物だよな。南蛮人は当時の日本で毒薬ブームが起こるのを企んでいたのか?
 ちょっとした信号の途切れゆえに画像が停止する箇所もあったけれど、幸いに今度改めて放送されるのを知って、録画予約した。その折にでもこの映画の感想は認めてみて、ここでお披露目できそうならお披露目させていただこうと思う。
 そういえば次の日に、『怪談海女幽霊』なる1時間程度の作品も放送されたのですね。こちらについても同様に。◆

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