第1413日目 〈創世記第11章:〈バベルの塔〉、〈セムの系図〉&〈テラの系図〉with音楽フェスタ、開催〉 [創世記]

 創世記第11章です。

 創11:1-9〈バベルの塔〉
 かつて言語は一つであった。今日人々はそれぞれの言語を使い、生活している。或る事件のゆえにそうなったのである。
 世界に言語が一つしかなかった時代。東の方からシンアルの地に移り住んできた人々がいた。かれらはそこでレンガを作り、焼き、それを用いて高い高い塔を建てようとした。天まで届く塔を造って有名になろう、誰がどこから見ても高くそびえる塔を、と人々はいった。そうして、全地に散らされることがないように。
 主はこれを見て、いった。
 かれらは同じ言語を用いているからあのような物を造るのだ。二度とこうしたことが起きぬよう、かれらの話す言葉を異なるものとし、かれらの社会を混乱させてしまおう。
 ――斯くして人々は混乱し、主により全地へ散らされた。塔とその町の建設は中断された。主がその地でかれらの言葉を混乱させ、その地からかれらを遠近へ散らせたので、かの地は(「混乱」を意味するバラルを語源とする)「バベル」と呼ばれるようになった。
 かつて言語は一つであった。今日人々はそれぞれの言語を使い、生活している。<バベルの塔>の事件ゆえにそうなったのだ。

 創11:10-26〈セムの系図〉
 これはノアの長子、セムの系図である。
 セムは100歳のとき、息子アルパクシャドを授かった。洪水の2年後のことである。セムはそれから500年生きた。
 アルパクシャドは35歳のとき、息子シェラを授かった。アルパクシャドはそれから430年生きた。
 シェラは30歳のとき、息子エベルを授かった。シェラはそれから430年生きた。
 エベルは34歳のとき、息子ペレグを授かった。エベルはそれから430年生きた。
 ペレグは30歳のとき、息子レウを授かった。ペレグはそれから430年生きた。
 レウは32歳のとき、息子セルグを授かった。レウはそれから207年生きた。
 セルグは30歳のとき、息子ナホルを授かった。セルグはそれから200年生きた。
 ナホルは29歳のとき、息子テラを授かった。ナホルはそれから119年生きた。
 ――いずれも皆、名を挙げた他にも息子と娘をそれぞれ設けた。
 さて、テラは70歳のとき、3人の息子を授かった。名をアブラム、ナホル、ハランという。

 創11:27-32〈テラの系図〉
 これはアダムとノアの末裔でナホルの子であるテラの系図である。
 テラにはハランがいた。ハランはロトを授かった。残念ながらハランは父よりも早く逝去した。故郷カルデアのウルの地にて――。
 その地でアブラムはサライを、ナホルはミルカを娶った。ミルカはハランの娘であった。ミルカの姉妹にイスカという女子がいた。アブラムの妻サライは不妊であった。
 テラはアブラム夫妻と孫のロトを連れてウルを発ち、カナンへ向かった。ユーフラテス川上流域の町ハランまで来たとき、テラは逝去した。205年の生涯であった。

 バベルの塔は果たして如何なる目的で建てられたか。シュメール人の町に多く見られた最上階に宗教施設を要する宗教的建物としてであったろうか。それとも今日まで考えられているように、神の領域へ近附かんとする人間のあくなき挑戦と傲慢の表れとして天まで届く建物を建てようとしたか。どちらも正とすべきである、とわたくしは思います。きっかけは神への挑戦であったかもしれない。完成の暁には主なる神を崇めるための宗教施設として機能したかもしれない。と同時に、遠くからでも見ることの出来る建物を造ろう、という人々の望みは自分たちの力の誇示の裏返しでありましょう。
 テラは息子アブラム夫妻と孫ロトを連れてウルを出発した。ロトの父ハランはその地で既に没している。おそらくナホルはウルの地で子宝にも恵まれたのか、そこに留まり肉親の出発を見送ったのであろうか、と推察されます。
 ユーフラテス川上流域の町ウルはバビロン(バベル)の下流にあります。そこから上流のハランまでは北西に約1,320キロ、カナン地方はウルからほぼ真西に約700キロである。なにゆえテラ一行はすぐに西へ向かわず、ハランに赴いたのであろうか。ちなみにハランとカナンの距離は約640キロである。
 釈然としない行程であります。カナンへ行く前に一目でいい、祖ノアゆかりの地アララトを見ようと進むなか、どうにかハランまで辿り着いたけれどそこでギブ・アップしてしまったのだろうか……。いや、まさかね。
 ただ次章の主の言葉を併せて考えると、もしかするとテラ一行の目的地はアララトを北方に戴くハランであったのかもしれない――或いは父より先に身罷った息子と同じ名前であることに端を発する感傷主義? それなら付き合わされたアブラム夫妻と孫ロトはいい迷惑であります。good grief.



 昨日というべきか、今日から11月末まで横浜では「音楽祭り」というイヴェントが開催されるらしい。
 オープニング行事の一環なのか、今日通りかかったクイーンズスクウェアの吹き抜けの下からブラスの厳かなる響きが聞こえてきた。曲は「アメージング・グレイス」であったか。
 どこの団体なのか、まさに通りがかりゆえに確かめることはしなかったが、おそらく会期中、みなとみらい周辺ではどこを歩いても音楽が聞こえてくる、そんな状況が生まれると思いますよ。桜木町駅の前でも、日本丸ミュージアムのそばでも、吹奏楽の合奏が聞こえていました。
 それをスターバックスのテラス席で聴いていたわたくしです。◆

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