第1416日目 〈創世記第14章:〈王たちの戦い〉、〈ロトの救出〉&〈メルキセデクの祝福〉withiPodの音楽を復旧させる。〉 [創世記]

 創世記第14章です。

 創14:1-12〈王たちの戦い〉
 その地方を二分するような戦いがあった。ソドムとゴモラ、アドマ、ツェボイム、ツォアルの王が同盟を結び、シンアルとアラサルの王、就中エラムの王ケドルラオメルの支配から独立しようとしたのである。12年間の支配に耐え、13年目に遂に決起した5人の王の同盟は、シディムの谷、塩の海で結ばれた。
 シリアの諸所で敵を破ってきたケドルラオメル王を頭とする枢軸側は、いまやシディムの谷に迫った。そこには同盟軍の王とその軍勢が駐屯していた。ソドムの王たちはシディムの谷を決戦の場とし、自らも兵を率いて出陣したのである。が、時の趨勢は枢軸側にあった。同盟軍はかれらの前に敗れて逃れた。
 逃れるとき、ソドムの王とゴモラの王その他の兵はシディムの谷のあちこちにある天然アスファルトの穴に落ちてしまった。枢軸側は2人の王の財産や食糧をすべて奪うと、矛先をかれらの町へ向けた。ソドムの町に住んでいたアブラムの孫ロトの家も荒らされ、かれ自身捕虜となり枢軸軍に連行されていったのである。

 創14:13-16〈ロトの救出〉
 ソドムを逃れた人がアブラムの許へ来た。ロトが連れ去られたことを知ったアブラムは、かれの家で生まれて戦いの訓練を受けていた者318名を召集した。そうしてエラムの王ケドルラオメル率いる枢軸軍を追撃してダンまで進み、夜襲をかけてこれを倒した。更にダマスコの北ホバまで残党を追った。こうしてアブラムは奪われた財産、奪われた人々を取り戻した。そのなかにはロトの姿も勿論、あった。

 創14:17-24〈メルキセデクの祝福〉
 勲をあげて凱旋するアブラム一行を、ソドムの王ベラはシャベの谷即ち王の谷で迎えた。いと高き神の祭司であるメルキセデクも、パンとぶどう酒を持ってそこへ来た。メルキセデクはアブラムを祝福し、かれらのいと高き神を讃えた。
 ソドムの王はアブラムに、捕虜となった人々は引き渡してほしい、が、奪われて取り戻された財産はあなたにあげよう、といった。
 アブラムはこれを固持した。ソドム王のいう財産をわたしは少しも欲しいと思わない。アブラムが豊かになったのはソドム王の財産を譲られたからだ、と、陰でいわれたくはありませんし。――ただ、とアブラムはいった。一緒に戦ってくれたアネルとエシュコル、マムレの兄弟には然るべき報酬として相応の財産を与えてください。

 旧約のみならず聖書のなかで初めて語られる戦争の場面であります。というより、初めてアダムの末裔にまつわる挿話から離れて、他国の侵略と周辺国の動静が描かれた章でもある。文中で枢軸国としたエラム、シンアル、アラサルはティグリス・ユーフラテス川流域に興った国であります。それが覇権を築かんと塩の海(死海)の南にまで勢いを伸ばし、ソドムとゴモラ始めとする都市国家を12年の長きに渡って支配していた、というのです。かれらの運命を賭した一種の独立戦争を背景に、アブラムの無欲と協力者への感謝をこれ見よがしに語った箇所、と捉えるのは、やはり邪かなぁ……。
 ノートに於いては固有名詞を殆ど省いてあります。枢軸軍と同盟軍それぞれの王の名、枢軸軍がシリア侵攻の過程で破った人々など、興味のある方は是非当該節にあたっていただきたいと思います。
 バベルの塔のところでも出てまいりましたが、どうしても今日のわれらにとって聖書の文中に「アスファルト」なる語が出て来ることに抵抗があります。まだ確かめておりませんが、これは新改訳聖書などでは「瀝青」となっており、シディムはソドムやゴモラ同様現在は死海に沈んだ町でありますが、瀝青の採掘場ということもあって塩の海は「瀝青の海」と呼ばれることもあった由。多くの人が落ちるだけの穴が掘られているのですから、シディムの谷は一帯でもいちばんの採掘場であったのでしょうね。なお瀝青はエジプトにも輸出されており、現在発掘されている聖書時代の遺跡でも瀝青が使われた跡が確認できるそうであります。以上は『新エッセンシャル聖書辞典』を基に述べました。
 メルキセデクのいたサレムとは、当時まだカナンの都市国家の一つであったエルサレムであります。アブラムを祝福してメルキセデクが讃えた「いと高き神」は、カナンの神ではなくアブラムの神である。アブラムの神が示す御業は早くも周辺国家に知られるようになっていたことが窺えますね。



 iPodに入れていた音楽の1/3が消滅する事件があった。時間を見附けてそれの復旧にあたること数日、ようやく90%を回復させるに至った。AKB48とビートルズ、ビートルズ・メンバーのアルバムがそれだけの量を占めていたことに、まずはびっくり。あ、枚数的にはビートルズ関連の方がはるかに上回りますよ。無用の冷や汗かかぬ前に弁明しておきます。えへ。
 いやぁ、こうやって聴いていると、ビートルズは良いですね。PCを買い換えたらビートルズのCDを買ってゆこうかな、と考えますが、タワーレコードが撤退して洋楽とジャズとクラシックに関しては店舗購入不毛地帯になった故郷に於いて、これがなかなか難儀な予定(欲望)であることに溜め息を吐いてしまいます。市長、なんとかして。呵々。
 3連休最後の日の午前中、曇り空を見あげてカーテンを揺らす風にやや寒さを覚えるさんさんかはこのあと、スニーカーを履いて両手を振って床屋さんに行きます。村上春樹のエッセイみたく、<男の子スタイル>で散髪に行くのだ! 耳には勿論、ビートルズさ!!
 ――村上春樹といえば、今月中に『ねじまき鳥クロニクル』第3部を読了するよう調整していかないとな。◆

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