第1420日目 〈創世記第18章1/2:〈イサクの誕生の予告〉with『ミステリー・ゾーン』DVDコレクション発売中、ゆえにデンジャラス?な問題を抱えこむ我。〉 [創世記]

 創世記第18章1/2です。

 創18:1-15〈イサクの誕生の予告〉
 或る暑い日の昼のこと。暑気を避けて天幕の入り口に坐っていたアブラハムは、マムレの樫の木のところに3人の人が立って、こちらを見ているのに気附いた。
 かれはその姿を認めるや慌てて駆け寄り、ひれ伏した。そうして、いった、――どうか僕の許を通り過ぎないでください。水と食事を用意しますので、木陰で涼みながらお召し上がりください。疲れを癒してから出発なさってください。
 3人の客人は、ではそうしましょう、と奨めに従った。
 アブラハムは行って自ら子牛を選び、召使いに渡して急ぎ料理させた。また、凝乳や乳、サラにいって作らせたパン菓子、出来上がった子牛の料理を客人の卓へ運んだ。アブラハムは傍らで給仕を務めた。
 やがて客人が訊ねた、奥方はどちらにいるのか、と。アブラハムは、天幕のなかにいます、と答えた。
 すると、客人のうちの1人がアブラハムにいった。――来年のいま頃、わたしは再びここへ来るが、その頃にはあなたたち夫婦の間に子供が生まれているだろう。
 が、アブラハムもサラもそれを信じなかった。特にサラはその言葉に知らず苦笑した。彼女は思ったのである――自分も夫も年老いているのにどうして子供を授かることがあろうか、と。また、サラには既に生理がなかった。
 語りかけた者、即ち主がアブラハムにいった。どうしてサラは笑うのか。なぜ子供が生まれない、と思うのか。わたし主に不可能ならざることが果たしてあるというのだろうか。わたしは来年のいま頃、かならずここへ戻ってくる。そのときサラには男の子がかならず生まれている。
 その言葉に怖くなったサラは、いいえわたしは笑っていません、と首を横に振った。が、主は、いやあなたは確かに笑った、といった。

 ソドム滅亡の序曲が奏でられるなか、イサク誕生の予告が主によりアブラハム夫婦に直接される。
 或る暑い日の昼、アブラハムの前に現れた3人の客人、そのうちの1人は創18:1により主であることがわかります。主自らがアダム-ノア直系の個人の前に現れて大事なことを語るのは、エデンの園以後では初めてであるように思います。ハガルの前に御使いの形を取って現れはしましたが、こことあすこでは個人の<格>が違う。それだけに主自らの登場が、どれだけ重みのあることなのか、を示す挿話になっていることがわかります。
 2人はこのとき高齢で、とてもではないが子供を出産できる状態ではなかった。普通に考えれば、なにを世迷い事を、というところだろうが、語りかけるのは神なる主であり、およそ不可能ならざることはない<いと高き神>である。やがて生まれてくるイサクはイスラエル民族の歴史の礎を築く重要な役割を担う者である。その子の誕生を笑うとは何事か――。主はおそらくそんな思いであったのではあるまいか。
 子供のようにむくれて重ねてイサク誕生を宣り、(少なくとも)わたしのいうことは正しく絶対である、と言い張る主は、ちょっぴり可愛らしいな、と思いもし、子供のように頑なで純粋、ゆえに限りなく残酷であることに、神なるものの尊大の親玉っぷりを感じもするところであります。
 ソドム滅亡に関する後半は明日に持ち越しとし、そのまま明後日に予定している第19章〈ソドムの滅亡〉へ進んでゆく予定としております。



 ちかごろ無性に焼き鳥が食べたくてならないさんさんかです。こんばんは。こんにちは。おはようございます。
 『ミステリー・ゾーン』のDVDコレクションが、ディアゴスティーニより隔週刊で出されています。このTVシリーズを高校生の頃、地上波が24時間放送を始めた時分、放送時間を埋める目的もあったか、深夜帯に放送されているのをヴィデオに録画し、繰り返し観て滋養としたわたくしにとって垂涎の刊行物なのですが、それでもなお定期購読に踏み切れずにいるのは果たして最終話まで継続して発売され続けるのだろうか、そうなったとき果たしてDVDと解説書を補完するだけの空間を確保し続けられるのだろうか、という疑問によるところが大きい。
 ロッド・サーリングが残した永遠の世界の夢の残滓をわがものにして、いつまでも慈しみたい、という望みはあるのですが、なんというてもそれ程広いお家に住んでいるわけではないのでね。嗚呼、なんと悩ましい問題だろう。ただ憧れでしかない人から好意を伝えられるのと同じぐらいデンジャラスなこの問題、それでも遅かれ早かれ解決させねばならぬことのため、近いうちに本欄で結論をお披露目できる日が来る、と思います。sigh.◆

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