第1430日目 〈創世記第25章2/2:〈エサウとヤコブの誕生〉&〈長子の特権〉withせめてあと10歳若かったらな、……〉 [創世記]

 創世記第25章2/2です。

 創25:19-26〈エサウとヤコブの誕生〉
 リベカを妻に迎えたとき、イサクは40歳であった。それから20年後、彼女は双子の男児を産んだ。
 不妊に悩む妻のため、イサクは主に祈った。祈りは届き、リベカは身ごもった。妊娠中、彼女は胎内で子供たちが押し合うので不安になり、主の御心を尋ねようと出掛けていった。
 主の曰く、――「二つの国民があなたの胎内に宿っており/二つの民があなたの胎内で分かれ争っている。/一つの民が他の民より強くなり/兄が弟に使えるようになる」(創25:2)と。
 やがて月が満ち、リベカは双子の男児を出産した。先に生まれた子は、赤く、全身が毛皮の衣のようであった。ゆえにエサウと名附けられた。あとに生まれた子は、兄エサウの踵を摑んで母胎から出て来た。ゆえにヤコブと名附けられた。
 リベカが息子を産んだとき、イサクは60歳であった。

 創25:27-34〈長子の特権〉
 歳月が流れて。成長したエサウは狩りを能くし、野に暮らした。一方でヤコブは性質穏やかで、天幕のそばに暮らした。イサクはエサウを愛したが、リベカはヤコブを愛した。
 或るとき、狩りに疲れたエサウが弟のところにきて、そこの赤いもの(アドム)を食べさせてほしい、と頼んだ(エサウがエドムなる別名を持つのはこの由縁である)。ヤコブは諾った。その代わり、とかれはいった。兄さんが持っている長子の特権を、いまこの場でぼくに譲ってください。
 ひもじかったエサウは二つ返事で長子の特権を手放し、一杯のレンズ豆の煮物とパンを食べ、更に飲み食いしてから去った。
 エサウは長子の特権を軽んじていた。

 性質穏やかなるヤコブ。が、その本性は案外とずる賢くて、計算高く、策士であったようであります。兄の持つ長子の特権を空腹を満たす代わりに要求するなど、ましてやその場ですぐ譲れ、などとは、余程のことでないといえそうもありません。
 そこに母リベカの寵愛がどこまで関与していたでしょう。確かなことはわかりませんが、まったく無関係とはいえないと思います。事実、父は兄を愛し、母は弟を愛したのだから。それが高じて兄が受けるべき祝福を弟が騙し取る事態になるのです。なお、ヤコブには「踵」という意味の他、「だます」、「(足を)引っ張る」など負の意味合いもある由。
 エドムとも呼ばれたエサウは父亡きあと、弟とも別れてセイルの山地に移り住みました。その子孫はエドム人と呼ばれるようになった。後の世にイスラエル/ユダとたびたび角突き合わせることになるエドム人の祖のことも、本章からしばらくは語られるのであります。



 10代の時分に書いた小説や映画のプロット、ファンタシー世界の設定などのノートを見直していました。いまからでもこれらに形を与えることができればなぁ、と思うのですが、もう時間と能力はそれを許してくれない。せめてあと10歳若かったら、これらをフィクションに仕立て上げられたことだろう。残念です。◆

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