第1434日目 〈創世記第27章2/3:〈悔しがるエサウ〉&〈逃亡の勧め〉with望む仕事も望む家族も得られぬまま?〉 [創世記]

 創世記第27章2/3です。

 創27:30-40〈悔しがるエサウ〉
 こうして祝福を受けたヤコブが去った直後、エサウが戻ってきて父に料理を出した。最前祝福を与えたのがヤコブであったことに気附いた父は狼狽し、そうと知ったエサウは泣いて悔しがった。エサウは何度も何度もいった。お父さんの祝福は一つだけのなのですか、わたしにも、わたしにもお父さんの祝福を与えてください。
 イサクは頭を振って長子の願いを拒むよりなかった。お前の弟が父をだまして、本来長子のものであるお前が受けるべき祝福を奪ってしまった。祝福は一つのみだ。
 エサウは泣いて悔しがり、そこにはいない弟を詰った。あいつをヤコブというはお似合いだ、あいつは一度ならず二度までもわたしをだました。一度は長子の特権、一度は父からの祝福。それらを得るため、あいつはわたしの足を引っ張り(アーカブ)欺いたのだ。
 が、時既に遅かった。イサクはエサウにいった、――
 「すでにわたしは、彼をお前の主人とし、親族をすべて彼の僕とし、穀物もぶどう酒も彼のものにしてしまった。わたしの子よ。今となっては、お前のために何をしてやれようか。」(創27:37)
 また曰く、――
 「地を産み出す豊かなものから遠く離れたところ/この後お前はそこに住む/天の露からも遠く隔てられて。/お前は剣に頼って生きてゆく。/しかしお前は弟に仕える。/いつの日にかお前は反抗を企て/自分の首から軛を振り落とす。」(創27:39-40)

 創27:41-45〈逃亡の勧め〉
 それゆえにエサウはヤコブを憎んだ。そうして、イサク逝去後のヤコブ殺害を決心した。
 が、それをリベカは知って、ヤコブに逃亡を勧めた。――じきにお兄さんの怒りは鎮まり、お前のしたことも忘れてくれるだろうから、それまでの間、ハランにいるラバン伯父さんのところに身を寄せていなさい、といって。1日のうちに息子2人を失うことがどうしてできましょう?

 んんん、とさんさんかは思うのであります。祝福についてはともかく、長子の特権はヤコブによって奪われたというがすべてなのか? あのとき、ヤコブは機知(?)を働かせて空腹のエサウから長子の特権を奪った。〈悔しがるエサウ〉にてエサウは長子の特権を奪った弟ヤコブを詰る。
 しかし、あのときエサウは空腹を満たす代償としてヤコブに長子の特権を譲ったのではなかったかしら? 確かそれは長子の特権を軽んじたがゆえの行いではなかったっけ? そのくせ兄はここで弟を詰り、恨み、憎むのです。何をか況や、であります。もしかするとかれを祖とするエドム人の性質は、こんなところに源を見出せるのかも知れません。
 ――ヤコブに逃亡を勧めるリベカの台詞に物言いたげな顔をする方が居られましょう。が、これは次の〈ヤコブの出発〉の伏線になる台詞ですので、いまはこのままにしておきましょう。



 ただ無能無才にして只此の一筋につながる、と芭蕉翁はいいますが、これから自分はいったいどうなってしまうのだろう、と、月を見あげて空しくこの考えを弄んでみます。
 文章で身を立てることも叶わず、無能無才ゆえに組織に組みこまれたまま唯々諾々と過ごし、「一筋につながる」といえるものをなにも得られぬまま、独りさびしく死んでゆくのかな。
 望む仕事も望む家族も得られぬまま、死ぬときは一人ぼっち? 嗚呼、天よ、あまりに残酷です!!◆

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