第1435日目 〈創世記第27章3/3&第28章:〈ヤコブの出発〉、〈エサウの別の妻〉&〈ヤコブの夢〉withブログ開設5周年のあいさつ。〉 [創世記]

 創世記第27章3/3と第28章です。

 創27:46-28:5〈ヤコブの出発〉
 それからリベカは夫のところへ行って、エサウの2人の妻について愚痴をこぼした。この上ヤコブまでがあのようなヘト人の娘と結婚したら、わたしはやり切れません。
 そこでイサクはヤコブを呼び、祝福して、ゆめカナンの娘を妻にするな、といった。ヤコブよ、お前はすぐにここを発ってお母さんの故郷へ向かいなさい。ラバン伯父さんの娘のなかから結婚相手を見附けてくるのだ。どうかわれらの神、主が、お前を祝福して繁栄させ、お前たち夫婦から多くの民が生まれて広がってゆきますように。どうかお前とその子孫が主によりアブラハムに与えられた地、お前が寄留しているこの土地を受け継ぐことができますように。
 そうしてヤコブはアラム・ナハライム(パダン・アラム)のラバン伯父の許へ出発した。

 創28:6-9〈エサウの別の妻〉
 エサウは両親に背いて、更に新しくカナンの娘を娶ることにした。それはイシュマエルの娘マハラトであった。

 創28:10-22〈ヤコブの夢〉
 アラム・ナハライムのハランへ向かっていた或る日のこと。日も暮れたのでヤコブはそこで夜を明かすことにした。その場にあった石を一つ、枕とし、眠った。
 と、かれは夢を見た。天から地へ、階段が伸びていて、神の御使いが昇り降りしていた。すると、主が傍らに現れてヤコブにいった。曰く、――
 わたしはいまあなたが寝ている土地を、あなたとあなたの子孫へ与える。あなたの子孫は代々に渡って数を増し、北へ東へ西へ南へ広がってゆくだろう。「見よ、わたしはあなたと共にいる。あなたがどこへ行っても、わたしはあなたと共にいる。あなたがどこへ行っても、わたしはあなたを必ず守り、必ずこの土地に連れて帰る。わたしは、あなたに約束したことを果たすまで決して見捨てない。」(創28:15)
 寝覚めたヤコブは、自分がいまいるこの場所に主がいることに驚いた。なんと畏れ多い場所だろう。これはまさしく神の家である。そうだ、ここは天の門だ。」(創28:17)
 夜が明けるとヤコブは、枕にしていた石を記念碑として立て、それに油を注いだ。いままでルズと呼ばれたこの場所は、以後ベテルと呼べれるようになった。ベテルとは「神の家」という意味である。
 ヤコブの誓願の言葉、――「神がわたしと共におられ、わたしが歩むこの旅路を守り、食べ物、着る物を与え、無事に父の家に帰らせてくださり、主がわたしの神となられるなら、わたしが記念碑として立てたこの石を神の家とし、すべて、あなたがわたしに与えられるものの十分の一をささげます。」(創28:20-22)

 昨日リベカがヤコブにいった言葉――そのうちエサウの怒りは鎮まり、ヤコブのしたことも忘れるだろうから、それまでラバン伯父さんのところへ行っていなさい云々――は本日読んだ〈ヤコブの出発〉の前哨であった。彼女は息子の逃亡に嫁探しという大義名分を付けて堂々と送り出したのでした。この母の奸計! 計算高さも上手に利用すれば概ね吉に転ぶという典型でありましょう。
 ゴスペル・ソングや西洋絵画を好む方なら、<ジェイコブの梯子>Jacob's Ladderなるタイトルを耳にしたことがあるかと存じます。その出典といえるのが、〈ヤコブの夢〉に登場した神の御使いが昇り降りする階段/梯子であります。わたくしもこれをタイトルとする曲にヒューイ・ルイス・アンド・ザ・ニュースのアルバムに収められた同名曲で初めて知って以来、馴染みのある言葉でありましたが、「創世記」を読んでいてこの場面に出会したとき懐かしい気持ちを覚えたことであります。
 ベテルは創12:8にてアブラハムが祭壇を築いた場所であります。



 風が強い丘の上から今日もさんさんかがお届けする聖書+αなブログ。開設からいつの間にやら5周年を迎えていました。昨年は殆どお休み期間でしたので実質4年となりますが。
 最近はお読みいただける記事が増えたためもあってか、毎日平均600越えのアクセスを頂けるようになりました。毎日続けてきた結果がいまこうして数字という形で現れているのかな、と考えると、まさに「継続は力なり」という言葉の真実を思わずにはいられません。
 今後もゆっくりとした足取りで、やや独り善がり気味になるかもしれないけれど、本ブログを続けてまいります。いつまでも読み続けていただけるブログとすることをいちばんに考えて、これからも聖書を読み、原稿を書き、記事をお披露目してゆきます。
 これまでありがとうございました。そうして、これからも宜しくお願いいたします。◆

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