第1475日目 〈出エジプト記第2章2/2:〈エジプトからの脱出〉with一週間も休めるの?〉 [出エジプト記]

 出エジプト記第2章2/2です。

 出2:11-25〈エジプトからの脱出〉
 斯くしてモーセはファラオの王女の子として宮廷に育ち、成人した。その頃である、重労働に服している同胞がエジプト人の監督役に虐げられている現場を目撃したのは。モーセは周囲を見渡して誰もいないのを確かめると、そのエジプト人を殺害して砂漠に埋めた。
 それはイスラエル人同士の喧嘩が端となって発覚し、ファラオの耳に達したのである。王はモーセを処刑しようと捜索したが、既に遠く離れたミディアンへ逃れたあとだった。
 逃れたモーセはミディアンの、と或る井戸の傍らに坐りこんでいる。そこへミディアンの祭司レウエルの娘たちがやって来た。父の羊の群れに水を飲ませようとしてである。が、羊飼いの男たちがそれを邪魔した。モーセは彼女らに代わってこれを退け、娘たちの羊に水を飲ませてやった。そうして彼女らは家に帰った。
 父レウエルはいつもより早く帰宅した娘たちを不審に思い、訊ねた。或るエジプト人がわたしたちを助け、代わって羊に水を飲ませてくれたのです。彼女らは父にそう答えた。レウエルはモーセを迎えにやり、食事を出して歓待した。
 エジプトでの殺人のほとぼりが冷めるまでの間、ミディアンへ留まる決心をしたモーセ。そんなかれにレウエルは娘ツィポラを妻に与えた。やがてツィポラはゲルションという男児を授かった。モーセが自身を異国の寄留者(ゲール)と称したからである。
 「それから長い年月がたち、エジプト王は死んだ。その間イスラエルの人々は労働のゆえにうめき、叫んだ。労働のゆえに助けを求める彼らの叫び声は神に届いた。神はその嘆きを聞き、アブラハム、イサク、ヤコブとの契約を思い起こされた。神はイスラエルの人々を顧み、御心に留められた。」(出2:23-25)

 モーセ逃亡、エジプトからミディアンへ――。これは長い長い道程です。実際に地図を繙いていただければ、と思いますが、ミディアンは現在のサウジアラビア北西部、アラビア高原の一帯を指す。モーセの出発地はわかりませんが「創世記」終盤でイスラエル人に与えられたゴシェン地方、即ちナイル・デルタ北東部とするならば、シナイ半島を沿岸沿いに廻るにせよ、荒れ野を通過して半島中央を横断するにせよ、相当の距離を移動したことになりましょう。
 いったい何日ぐらいかかる距離なのか、ちょっと定かでありませんが、お尋ね者である以上悠長に旅しているわけにはいきません。それにこのあとモーセ率いるイスラエルの民がカナン目指して旅する行程と重なる部分もあることから、出エジプトの行程と日数が割り出せればモーセのミディアン行についても詳しくわかるようになると思います。
 引用箇所にある「それから長い年月がたち」は、「使徒言行録」7:30に拠れば40年。が、“70”という数字同様に実際の年数ではなく、「長い年月」を指す抽象表現でしょう。出エジプトからカナン入植までの40年(荒れ野の40年)と合わせたのかも。
 出2:23-25は神がイスラエルと結んだ契約が、本格的に稼働した最初といえましょう。



 年末年始は一週間も休めるらしい。こんなに長い休みが取れるなんて夢のようだ。そう、不動産会社在職中以来の出来事、ざっと10年強も前のこと。そこでさんさんかは、はた、と思い当たり、悩むのである。……なにしよう?
 こういうとき、独り身だと予定に困りますな。待ち合わせて初詣に行くでもなし、港へ出掛けて年越しの汽笛を聞くわけでもなし、年越しのジルヴェスターコンサートへ行くつもりもなし。家に引きこもって、部屋の隅っこにしゃがみこみ、ぼんやり過ごしてホコリでも被っていようか。或いは……短期バイトでもするか?
 現実的な話をすれば、TSUTAYAで借りたり映画館に出掛けたりして映画を観て、『アフターダーク』と旧約聖書続編の資料を読んだりして過ごすんだろうな。味気なくて涙が出ちゃいます。変化ある生活をおいらにください。◆

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