第1524日目 〈クラウディオ・アバド氏が亡くなりました。〉 [ウォーキング・トーク、シッティング・トーク]

 今日はちょっと違うことを書かせてください。本来の読書ノートは休みます。

 2014年1月20日、指揮者クラウディオ・アバド逝去。享年80。
 出勤直前に斜め読みした新聞一面のトピックスでそれを知り、休み時間に情報収集。嗚呼、遂に来るべき瞬間が訪れた、という感あり。
 昨年に予定されていたルツェルン祝祭管弦楽団との来日公演がキャンセルされ、また、欧州でも出演予定の演奏会がキャンセルされることしばしばと仄聞しており、もしかすると……という黒い不安を覚えていた頃に接した訃報であった。
 まだまだじゅうぶん精彩あふれる生命の輝きに満ちた演奏が聴けると思うていただけに、心のなかに覚える落胆と虚無は、自分でもたぶんそれと気附いていないぐらい大きい。
 敬愛する指揮者がまた一人、永遠の旅路に就いてしまった。なにかをいおうとしてもどんな言葉を紡げばよいかわからない。決まりきった哀悼の言葉以外に、いまはなにも。
 とにかく今夜は、明日寝不足になるのを覚悟の上で、これからヴェルディ《ファルスタッフ》と《レクイエム》を聴こう。いや、ラヴェルのピアノ協奏曲とマーラーの交響曲のどれかの方が、弔意を示すに相応しいか?◆

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