第1672日目 〈知恵の書第1章:〈義を愛せよ〉、〈死は罪の結果〉他withバトーの言葉〉 [知恵の書]

 知恵の書第1章です。

 知1:1-5〈義を愛せよ〉
 君主たちよ、神の正しきことを尊び、すこやかな心、まっすぐな心で主を想い、求めよ。けなげに主を慕う人はみな主を見出し、主を信じる人の前に主は自分を示す。
 知恵は神の賜物。不実な魂に知恵は宿らず、罪なることを企む体に知恵は住まない。人を教え導く霊は、偽りや愚行から隔たりを置き、不正を厭う。

 知1:6-11〈神は人の言葉を知り尽くしておられる〉
 知恵は人間の心を慈しみ、神を汚す者を赦さぬ。なぜならば、人が心のなかでなにを、どのように考えているかを正しく把握していて、人間の操るすべての言語を知っているから。
 「不義の言葉を口にする者は/身を隠すことができず、/義の懲罰を逃れることもできない。/神を信じない者のたくらみは暴かれ、/その言葉は主の耳に達し、/その不法は懲らしめられる。」(知1:8-9)
 主の霊は全地に満ち、あらゆる言語を知っている。悪口は慎むことだ。ひそひそ話だって、聞かれたらただでは済まない。偽りを口にすることは、魂を滅ぼすに等しいのだ。

 知1:12-16〈死は罪の結果〉
 義を愛する人たちよ、道を踏み外して死を招き寄せるな。自分の行いゆえに滅びを引き寄せるな。死は神の被造物にあらず。死は神の喜ぶところにあらず。
 神により創造された万物のなかに、滅びをもたらす毒はない。他に代わって黄泉がこの世を支配することもない。
 人よ、知れ。義は不滅である。
 「神を信じない者は言葉と行いで自らに死を招き、/死を仲間と見なして身を滅ぼす。/すなわち、死と契約を結んだのだ。/死の仲間としてふさわしい者だから。」(知1:16)

 義には恵みを、不義には裁きを以て応える。創世記の時代から、悠久の時の流れのなかで途絶えることなく続いた、神なる主の一貫した理念であります。それを語る、始まりの章。



 「思い出をその記憶と分かつものはなにもない。そしてそれがどちらであれ、それが理解されるのは常にあとになってからのことでしかない」
 『攻殻機動隊』シリーズの一編、映画『イノセンス』に於けるバトーの台詞である。
 思い出と記憶は密接な関係にある。ときに両者は互いを侵犯し、持ち主も知らぬ間に改変されている。思い出は記憶をつなぎ止めて再構成し、記憶は思い出を糧にして留まり続ける。
 共通項はただ一つ、どちらも本性は残酷である。いつまでも記憶に残り続ける。思い出は色褪せない。──それがどれだけの苦しみを生むか、世人はご存じか?
 忘れられるものなら忘れてしまえ。いつまでも覚えているより、そちらの方がはるかに幸せだ。思いでも記憶も、この世に魂を縛り続ける鎖だ。それは呪いだ。けれど拭い去ることは到底できない、なによりもそれが家族となるはずだった人の、家族だった人の思い出と記憶であるならば。
 これについて呵々大笑できる人が心底羨ましい。◆

共通テーマ:日記・雑感

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。