第1718日目 〈シラ書第5章&第6章1/2:〈高慢になるな〉、〈誠実と自制〉with映画ソフト、レンタルで済ませる?〉 [シラ書〔集会の書〕]

 シラ書第5章と第6章1/2です。

 シラ5:1-8〈高慢になるな〉
 財産家よ、資産家よ。その貯え、その所有するものに頼るなかれ。それあるゆえに万事を思いのままにできる、驕るなかれ。その財産、その資産によって得た地位ゆえに、何人も自分を支配することはできぬ、と思うなかれ。お前はかならず主に復讐される者となる。
 罪を犯したがなんの罪も咎めもないぞ。どうせ贖われるのだから罪を重ねてゆこう。主の憐れみは豊かだから、どれだけ罪を犯して重ねたところで最後はきっと赦されるに決まっている。
 ──否!
 罪を犯しても罰せられないのは、主がじっと耐え忍び、我慢しているからだ。罪を重ねるな。主の赦しなどない。主が持つは憐れみのみに非ず、主は怒りを併せ持つ。主の激しい怒りは罪人たちに必ず降る。
 汝、すみやかに主へ立ち返れ。一日たりとも引き延ばしてはならぬ。主の怒りは或るとき突然訪れて、裁きによってお前のみを滅ぼすからだ。
 「本能と自分の力に引きずられ、/欲望のままに生きてはいけない。」(シラ5:2)

 シラ5:9-6:4〈誠実と自制〉
 あなたへ話しかける人、訊ねる人あれば、その言葉へ即座に、きちんと耳を傾けよ。答えるときは時間をかけて、じっくりと考えることだ。誰に相談する必要もなくあなたのなかではっきりした見解があるならば、その旨相手に伝えて答えるがよい。自分に確とした見解がなく、或いは誰かに相談したりする必要あれば、そのときは口に手を当てて発言を控えることだ。
 「名誉、不名誉も言葉しだい。/舌は身を滅ぼすもととなる」(シラ5:13)
 陰口を叩く者になるな。舌で他人を陥れるな。二枚舌の者になるな。あなたには辱めと、激しい非難が浴びせられるだろう。大事にも小事にも細心の注意を払え。
 偏見や噂で相手を見下し、かれに対して傲慢な態度を取るようなことがあってはならない。あなたはかならず報いを受ける。「友となるべきときに、裏切って敵となるな。/悪評が立ち、恥とそしりを受けるからだ。」(シラ6:1)
 「激情は、これを抱く者を滅ぼし、/敵の物笑いの種とする。」(シラ6:4)

 時折、「シラ書」は人生論の古典と呼ぶべきではないか、と思うことがある。これまでわたくしは判で押したように、或いは馬鹿の一つ覚えのように本書は知恵文学に属する教訓書である、というてきた。その考えにいまも変わりはないけれど、やや軌道修正もしたいのである。たとえば本章など読んでいると、チェスターフィールドやダイアー、ヒルティやハマトンのような滋味深い言葉に彩られ、経験に裏打ちされた教えに満ちた人生論を、昔日の栄光も去ったエルサレムの陋屋でイエススは書いていたのだな、と想像してしまう。
 迷えるユダヤ人に宛てて、神の知恵を知り、それを糧に人生を良く生きよ、というメッセージを、わたくしは感じてならぬのである。
 財産は生きるために必要なものだ。が、一定の限度を超えるとそれは、身を滅ぼしかねない危険な代物となる。それはいつの時代にあっても人を狂わせ、鈍感にさせる。かれらは欲望のままに生き、なんらかのアクシデントに遭遇しない限り、己を悔い改めたりしない。結局はなにも改悛しないまま没することだってある。楽しく生きるのも財産を持つのも程度の問題なのだ。
 財産は持ち主の死後も人を狂わせる。人の死後に持ちあがる問題でいちばん揉めるのは財産分与だ。本田博士に倣って堅実に蓄財しても、それを継ぐ人が駄目では仕方ない。そうなれば、なまじ財産など残さぬが賢明である。
 〈誠実と自制〉は……自分の仕事を顧みて、しっかりと胸に刻んでおこう、と思うた。思いこみや朧ろ気な記憶で、或いはよく聞きもしないで二つ返事で回答も解答もしてはならぬ。責任ある立場なら、他人の人生に携わる業務なら、尚更だ。今一度、思いを新たにしよう。
 そうでなくてもこの部分は、社会生活を営む者なら誰しも肝に銘じておくべきところだろう。経験によって得たとしても、殊第5章第10~13節(自分の見解には確信を抱き、/発言には一貫性を持たせよ。/人の言葉には、速やかに耳を傾け、/答えるときは、ゆっくり時間をかけよ。/はっきりした見解があれば、隣人に答えよ。/さもなければ、口に手を当てて何も言うな。/名誉、不名誉も言葉しだい、/舌は身を滅ぼすもととなる。 )に触れて自覚していただきたいのである。



 何度もレンタルしてくる映画ソフトはいっそのこと、購入して自分の所有物にしてしまうべきかもしれない。本と同じだ。
 しかし、本と異なって買うに迷って諦めるケースが多いのはどうしてだろう。映画ソフトを買っても頻繁に観返すわけでもないし、もしかしたら買った途端に観なくなってしまう可能性もあるものね。
 わたくしはただの映画好きでしかなく、重度のシネフィルではない。また映画に携わる仕事に就いているわけでもない。ならばソフトとして所有する必要もないかな。購入を迷っているものはあるけれど……言葉を失うぐらいショッキングなアニメでね、うん、劇場版『魔法少女まどか☆マギカ』3作なのだけれど。これは本気で購入を迷っている。
 それを除けば、CS等で放送される好きな映画、好きそうな映画などをDVD-Rに焼いてたまに観返すぐらいが関の山であるわたくしは、おいそれと映画ソフトを買いこむ必然性などまったくないのだ、というお話。◆

共通テーマ:日記・雑感

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。