第1728日目 〈シラ書第13章:〈金持ちとのつきあい〉、〈権力者とのつきあい〉他withもう嘘はつかない;ドラえもんに会いに行く。〉 [シラ書〔集会の書〕]

 シラ書第13章です。

 シラ13:1-8〈金持ちとのつきあい〉
 自分よりも財産のある者と交わるな。富める者と貧なる者はたがいに相容れぬ関係。
 「金持ちは不正を働きながら、しかも、脅迫する。/貧乏な人は不正を受けながら、/しかも、わびなければならない。」(シラ13:3)
 金持ちは自分の都合、自分の勝手であなたとの付き合いを変える。あなたが昇り調子のときには揉み手をして近附いて来、あなたが窮すればただちに掌を返す。あなたに財産と呼べるものがあるときは善人面で近附いて来、あなたがそれを失うとたちまち離れてゆく。金持ちはあなたを嘲笑し、離れたあとは道ですれ違っても知らぬ振りをする。
 「用心せよ。だまされることのないように。/自分の愚かさで落ちぶれることがないように。」(シラ13:8)

 シラ13:9-14〈権力者とのつきあい〉
 自分より力がある者からの誘いも一旦断れ。ゆかしく思われて、次も誘われることだろう。
 その付き合いについては、常に自制せよ。深入りするな、忘れられない程度に距離を保て。対等に話せるなどと思いあがるな。多くの言葉をかけられたからとて有頂天になるな。
 話が弾んでいるとき、あなたは試されている。相手は微笑みの下であなたを冷徹に見ている。あなたは自分の秘密を守り、喋りすぎないように努めよ。注意深くなれ。用心せよ。
 「これらのことを聞いたら、眠りから目を覚ませ。」(シラ13:14)

 シラ13:15-24〈金持ちと貧しい人〉
 双方の交わりの本質は、およそ水と油の関係に似ている。人間は自分と近しい者を愛す。価値観や経済力、境遇や知性の似た者と和を結ぶ。
 狼と子羊が共存できぬように、富める者と貧なる者も共存できない。高慢な人が謙遜を厭うのと同様、金持ちにとって貧しい人は忌々しい以外の何物でもないのだ。
 金持ちはそれゆえに他人から祭りあげられ、貧者はそれゆえに非難されたり突き倒される。
 心に留めておくと良い、「富は、罪に汚れていなければ、善である」(シラ13:24)ということを。

 シラ13:25-26〈人の顔つき〉
 顔は履歴書、内面を映す鏡。

 「それにしても、格言作りは、骨が折れる。」(シラ13:26)

 書店に行けば人間関係にまつわる書物があふれている。職場の悩ましい人間関係について改善を促し、或いはそれに煩わされずに済む方法を示唆する書物が山積みだ。朝の勉強会などを活用して人脈を築くことを提案する書物が棚に刺さっている。
 でも、われらはいまそれらに優る人間関係についての書物を読んでいる。「シラ書」とは人生訓を語るのみならず、如何に人間関係を潤滑に運んでゆくかを示した古典中の古典である。すべての読者にここで語られる内容のすべてがあてはまるはずもないけれど、虚心に読んでいれば膝を打つ箇所が必ずあるはずだ。何気なく読み過ごしたのに、妙に心に引っ掛かっていつまでも離れようとしない言葉があるはずだ。わたくしは「シラ書」に幾つもそのような言葉を見る。
 特にシラ13:9-14〈権力者とのつきあい〉にあるような権力者=上司/管理者との付き合いなど、まさしく膝を打つ文言のオンパレードであった。わたくしはつい数日前に契約更改の面談を済ませ、種々の煩雑な問題を解決したところであり、また前後して上司と飲む機会もあったわけだが、嗚呼それより前に「シラ書」のこの章を読んでいたかったよ、と天を仰ぎたい気持ちになった。なにかしでかしたわけでは、勿論、ない。自分にブレーキをかける準備だけは怠るな、ということである。
 ──読書していると、思わずのけぞってしまう衝撃的な一言に出会うことがある。それをいっちゃあお終いでしょう、と返したくなる一言がある。本章の最後、なんとも唐突に現れた「格言作りは骨が折れる」てふのがまさしくそれ。開いた口が塞がらない、とはこんな言葉に遭遇したときの物言いかもしれぬ。いずれにせよ、良くも悪くも唖然とさせられること必至だ。
 著者イエススの、あまりにストレートな真情吐露である。なにゆえにこの人はこのタイミングでこの台詞をここに綴ったのだろう。正直すぎるのも考え物であります。おまけに、いったい後の世の読者の誰も、殊に翻訳者である孫はこの台詞のあることに疑問を抱いたりしなかったのだろうか。著名なる書物であるゆえにたとい斯様な文言であっても手を入れることに躊躇いがあったか、翻訳者たる孫であれ? 或いは、ちょっとこのあたりで息抜きしてくださいよ、読者の皆さん、とでも? 呵々。
 真の理由はともかく、この拍子抜けな台詞を2,000年以上の永きにわたって「シラ書」に留めてきた信徒たちのユーモア・センスに感服だ。およそ聖書に書かれるあらゆる文言のうち、これ程失笑と苦笑を誘うものはないであろう。



 今週の金曜日は、仕事帰りに映画『STAND BY ME ドラえもん 3D CG』を観に行く。
 これまでも予定を立てては流れる結果となってしまったが、今度こそ本気で、毅然とした態度で実行するのだ。もう嘘はつかない。その日、本ブログがお休みをいただく予定であることを、遠回しに言っている。えへ。
 そういえば、ドラちゃんは98年後の今日(昨日ですか)、マツシバロボット工場で産声をあげる(当時の体色は黄色)。ハッピーバースデー、ドラえもん! はやく君に会いたいよ!!◆

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