第1809日目 〈エズラ記(ギリシア語)第4章2/2:〈若者の本当の願い〉、〈王の布告〉他with間もなくサンタさんの日がやって来る──!〉 [エズラ記(ギリシア語)]

 エズラ記(ギリシア語)第4章2/2です。

 エズ・ギ4:42-46〈若者の本当の願い〉
 語り終えたゼルバベルに向かって王がいった。若者よ、お前こそ3人のうちで最も賢い者だ。お前の望むものを与えたい。さあ、本当の望みをいうがよい。
 ゼルバベルはいった。どうか陛下、即位の日にされたわれらの先祖の都エルサレムと破壊された神殿の再建の誓いを思い出してください。かつてバビロニアが奪っていまも倉庫に保管されている祭具類をお返しください。
 続けて、「主にして王であられる陛下、これがわたしの切なる願いであり、陛下の寛大なお取り計らいをいただきたく存じます。どうか、天の王に果たすと御自身の口をもって誓われた誓いを、果たしてくださるようお願いいたします」(エズ・ギ4:46)と。

 エズ・ギ4:47-57〈王の布告〉
 ダレイオス王はこのユダヤ人の若者のため、すべての財務官、地方総督、指揮官、太守たち、またコイレ・シリアとフェニキアに駐在する地方総督全員とレバノンにいる地方総督全員に宛てて、それぞれ親書を認め、指示を出した。
 財務官や指揮官たちには、エルサレム再建の途につくユダヤ人たちの道中の安全を要請した。コイレ・シリアとフェニキアに地方総督には神殿再建に必要なレバノン杉の輸送と、エルサレム並びに神殿の再建に協力するよう指示した。
 また、父祖の地へ帰還するユダヤ人の自由を保障するため、幾つもの指示を文書で与えた。その内容は以下の通りである、──
 ・帝国の官僚は何人であれユダヤ人の住居へ立ち入るな。
 ・現在イマドヤ人が所有するユダヤ人の町はすべてユダヤ人に返還せよ。
 ・今後ユダヤ人が手に入れるすべての土地に税は課されない。
 ・神殿建築の補助金として毎年20タラントンを、完成の年まで支給する。
 ・かれらが規定に従って行う焼き尽くす献げ物のため、毎年10タラントンを支給する。
 ・エルサレム再建のためバビロニアを出てエルサレムに向かうユダヤ人全員へ自由を与える。
──と。
 王はエルサレム再建、神殿再建にかかる諸々についての経済的援助を約束したのである。

 エズ・ギ4:58-60〈若者、主をほめたたえる〉
 ゼルバベルは王の前から退出すると、天を仰いでイスラエルの神なる主を讃えた。
 「勝利と知恵はあなたからのもの、栄光はあなたのもの。」(エズ・ギ4:59)

 エズ・ギ4:61-63〈バビロンの兄弟たちの喜び〉
 ゼルバベルは王からの親書を手にして、バビロンへ赴き、その地の同胞に王の決定と言葉を伝えた。ユダヤ人はこれを喜び、7日にわたって盛大にこの慶事を祝った。

 これはヘブライ語「エズラ記」にはなかった一連の挿話である。いわば<捕囚解放前夜>だ。このことがあって王はユダヤ人をかれらの父祖の地へ送還することを決めた、というが、これはこれでまた疑問の残る箇所である。ダレイオス王の御代(今回のノートでは便宜上「知性」という語を借用している)に捕囚は解放された、としか、浅学非才のわたくしには読めないのだ。外典なるがゆえにそのあたりの整合性は取れなくてもいい、というのであれば、果たして如何なる理由あって斯様な改変が本書では為されているのか。皆目というていい程見当が付かぬ。それとも、もうちょっとちゃんと、参考文献にあたって精読すれば解決する疑問なのかな。
 それにしても、〈王の布告〉に載るダレイオス王の指示はあまりに寛大で、なかば呆れてしまう。これは当時の政策として当然の内容だったのであろうか。それとも、「エズラ記(ギリシア語)」執筆にあたっての著者の誇張か。誇張であってもそれはなんらかの根拠を持つのか、それとも(言い方は乱暴だけれど)事実無根の創作か。この指示内容が概ね事実で、しかもユダヤ人だけが特に寛大な措置をされたならば、やはりそこにどのような意図や目的があったのか、と考えてしまう。ふむぅ。
 なにやら今日の本ブログは、答えのない質問に終始しているようであるが、こうした疑問にぶつかるたび、良き相談相手や導き手のいないことを侘しく思うのである。あらまほしきは先達なり、とはよくいうたものだ。



 えーとですね、間もなくサンタさんの日だそうです。
 職場のまわりにたくさんイルミネーションや絢爛豪華、なかにはなにかをトチ狂ったようなものも混じりますが、クリスマス・ツリーが幾つもそびえて存在を主張してます。それらを写真に撮ってSNSにアップする人もたくさんいます。別にいいんだけれど。
 例によって例の如く、職場から歩いて10分弱のスターバックスの丸テーブルで本とモレスキンを広げ、Mac Book Airを広げて明日の分の原稿と今日お披露目のブログを書いているのですが、どこかから『妖怪ウォッチ』のキャンペーン・アナウンスが流れてきます。「オレの名はジバニャン、(中略)〜〜ゲットだにゃん!」──この部分、かすかにしか聞こえてこないため、記憶で書いておりますこと、ご了承ください。
 閑話休題。窓際の丸テーブルを占領して原稿を書いているわけだが、うむ、いつの間にやら両隣はなんだかしあわせな会話をどんどん展開させてゆく幸福なカップルに挟まれているよ。これって、「両手に花(+引き立て役)」状態かなぁ……いや、違うな。
 同棲する相談とか、クリスマスの予定を話し合う(まだ決めてないのかよ、と半分やっかんでみる)とか、その他諸々含めて、いまのわたくしにはあまりに<毒>な会話のオンパレード。──だって聞こえちゃうんだもん、聞き耳立てているわけじゃあないし〜♪
 まぁ、それはともかくとしてですね。斯様な状況下でこうして原稿を書いている自分って、いったいなんなんだろうね。思わずわが身の存在理由を疑ってしまいますよ。もっとも、そんなことを言い始めたら、この先も独り身を守ってゆくことなんてできないけれどさ?
 でも、ダメを承知で、時既に遅しを覚悟で、サンタさんにお願いしてみる。「愛とお金をください!」と。さて、どれだけ大きな靴下を用意すればいいかなぁ……。◆

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