第2182日目 〈我思ふ、われにビートルズを語る資格のありやなしやと。〉 [日々の思い・独り言]

 自分にどれだけビートルズを語る資格があるのかわからない。まあ、いうてみればニワカやしな。──そんなことを口走った途端、まわりのビートル・マニアが蜂起して、その陣営は真っ二つに分かれたのである。「否、否、否!」と叫ぶ支持派と「然り、然り、然り!」と喚く弾劾派とに。当事者たるわたくしはそんな最中、両陣営の狭間にあってぼんやり、窓の外の夜の街を眺めながら好きな人のことを考えている。まさにまさにAll you need is kill、ではなくAll you need is loveだ。
 そもビートルズを語る、というよりもそれについて何事か発言してみよう、と思うたきっかけは、既にここで何度となく触れているように、なにかの拍子にビートルズのオリジナル・アルバムをリリース順に聴いてゆくのを決めたためだ。現在iTunesの「マイ・ミュージック」には『リボルバー』を除いて『プリーズ・プリーズ・ミー』から『レット・イット・ビー』まで取り込みが済んでおり、今後はアンソロジーやBBCのライヴ、『レット・イット・ビー …ネイキッド』へ歩を進めてゆくことだろう。
 そのあとはどうするの、ですって? おそらくメンバーのソロ・アルバムを、すべてではないにしても聴いてゆくことになるだろう──いや、実はもう着手してしまっているのだけれどね、この前ジョン・レノンの『ジョンの魂』を(枚数調整も兼ねて)借りてきたから。
 ……まぁもっとも、まだこちらは『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』までしか聴けていないのですけれどね。裏を返せば、この先で待っている未知のビートルズを楽しみにできるわけである。
 Facebookであれ本ブログであれ、各アルバムの感想でも認めてみようかな、と企てたのが今回の、現在の、元凶たるわたくしをすっかり差し置いて(どういうことよ、失礼こいちゃうわよね!)支持派と弾劾派の一進一退の攻防戦へ発展した内戦の原因である。かつて、本ブログ開設以前より筆を執って書き進めていたレコード評「一枚のレコード」や正式発行を待たずして頓挫した(企画倒れではないのだが)有料音楽エッセイ誌『音楽の空間』に収めるような短文を、然るべき舞台にて公にしたいのである。極めて私的なビートルズ・アルバムへの思うところを綴った……。
 が、それを行うのはデビュー・アルバムからラスト・アルバムまでの12枚と、『1962-1966』(赤盤)と『1967-1970』(青盤)、そうしてわたくしには入り口であり入門であり、長きにわたってオンリー・ワン的位置を占めた『ビートルズ 1』、『レット・イット・ビー …ネイキッド』の4枚である。それ以外のアルバムについては、かりに公認アルバムであったとしても追いかける意思はない。自分の性格上、これら16枚が限度だ。
 勿論、その過程でわたくしがビートル・マニアと化せば話は別だが、幸か不幸かその心配、いや、可能性はなさそうである。済まぬ。
 ただここでお伝えしておくと、機会あらば或る日突然、本ブログにてアルバム・レヴューを始めるかも。エッセイ期間中のことか、読書ノートのエッセイ部分でか、そこまでのことは(現時点では)神ならぬわたくしにはわかりかねる。確定した未来が見通せるなら苦労はしない。序でにその未来が修正可能なら尚のこと良いのだが。
 横道に逸れてしまうたが、そんな風にしてレヴューという名の感想文/作文がお披露目され始めたら、読者諸兄よ、どうぞ寛容な心でそれらをお読みいただき、恙なき完結を祈っていただければ幸いである。
 さて、経過報告をしておくと、わたくしを挟んでの支持派と弾劾派の攻防戦は未だ続行中で、しかも終息の気配を見せない。どうしたものか、困ったね。いやはやなんとも。
 ──なお本稿は『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』と『イエロー・サブマリン』(ビートルズ楽曲まで)をBGMとして第一稿が執筆された。Mac Book Airを使用してのワープロ稿は『イエロー・サブマリン』(ジョージ・マーティンによるオーケストラ曲から)、『アビー・ロード』と『レット・イット・ビー』(3曲目「Across The Universe」まで)をBGMとして作成された。
 『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』では「When I’m Sixty-Four」も良いけれど、同じぐらいに「Good Morning Good Morning」も好きだな。お気に入り。◆

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