第2226日目 〈聖書読書が終わったあとは、小説『ザ・ライジング』を連載します。〉 [日々の思い・独り言]

 仕事の都合やらなにやらで開始日を延ばしている「コロサイの信徒への手紙」だが、ようやく取り掛かれる用意ができたので、明日午前2時からの〈前夜〉を以て読み始めとする。さりながら原稿はまだ、ただの一行も書けていない。それどころかメモの類すらない。行き当たりばったり? ぶっつけ本番? やだなぁ、そんな身も蓋もない物言いは。殊〈パウロ書簡〉に差し掛かってからは大概こんな調子でございますよ。
 ──と、台所の事情の一端を垣間見せたところで一言。
 昨日、一昨日とお披露目した小説は、今世紀初頭(この言葉を使うのはまだ早いのかな)に書いた『ザ・ライジング』という長編小説の抜粋であります。幾つかの新人賞へ投稿するも一度として第一次選考を通過したことがないような、世間的には箸にも棒にも引っ掛からないような愚作のようで、再びプロとしてデビューするのは諦めて、物書き屋としては一ト月に数件舞いこむ仕事を除けば完全に趣味というか道楽的な執筆になっている。しかし本作については初めて完成させられた長編ということもあり、また小説技法や書く週間などについて実に多くの事を教えてくれた小説というのも手伝って、愛着も一入なのです。
 どうしていまの時期に抜粋とはいえ『ザ・ライジング』を公開したか。わたくし自身、本作はもう陽の目を見ることはあるまいと思うて筐底に秘してそのままにしておくつもりでした。しかし、聖書読書が終わったあとの本ブログをどうするか、と考えた際、どうしてもこの機会に『ザ・ライジング』を連載しておきたくなったのであります。
 思い付き、といわれて返す言葉はありませんが、これを契機にもしかすると誰かの目に留まり、口コミで存在が江湖へ伝えられてゆくかもしれません。あわよくば紙媒体もしくは電子書籍で出版とか。そんな浅ましい企みが胸の底にあるのは事実で、否定はしない。
 勿論、そんな期待はするだけ無駄と承知しています。でも夢ぐらい見たってバチは当たりますまい? ──と、われながらどうしてここまで卑下するか解せませんが、ほら、あれだ、文章は感情を暴走させる、って奴だ。夜中に書いたラヴ・レターと同じだ。うん。それに、誰かがこれを読んで喜んだり、楽しんだり、或いは一時の暇潰しとしてもらえるなら著者冥利に尽きる。
 任意の場面を抜粋、お披露目したあとでアクセス解析してみました。本稿の筆を執る直前のことです。すると、偶然かもしれませんが頗る付きで好評のよう。この結果を承けて聖書読書が終わったあとは小説『ザ・ライジング』の連載を決めました。これについての変更はありません。
 おそらく半年程を費やして連載することになりますが、これが新章開幕;第2シーズンの始まりとなるのか、単なるつなぎ、インターヴァルの役割を担うのか、なんとも判断のつきかねるのが正直なところ。聖書読書と小説連載の両方が終わったときに初めて回答が出るのでしょうね。が、いまは目の前にある案件について自分のなかで方向性が見出せたことに安堵しているとことなのであります。
 とはいえ、聖書読書ノートとしての本ブログは、あと最低でも半年は続きます。それまでは、あともう一踏ん張り……。◆

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