第2297日目 〈ショスタコーヴィチ交響曲第6番のソフトについて〉 [日々の思い・独り言]

 ゲルギエフ=マリインスキー劇場管弦楽団のショスタコーヴィチ交響曲第6番の映像を観て以来、この曲にすっかり取り憑かれてしまった。なんというても最終楽章の脳天気さとすっとぼけぶり、軽みが魅力の源。難しそうな、神経質な表情の写真からは想像できないようなユーモアが、この作曲家の作品にはあるよね。いちばん検閲の対象となりやすいジャンルだったのかしら、殊交響曲ではそう感じます。
 手持ちのバルシャイのCDからは残念ながら軽みは微塵も感じられなかったけれど、仕事帰りに寄り道して買ってきたテミルカーノフ=サンクトペテルブルク・フィルの演奏からはそれが感じられたよ。この人はムラヴィンスキーの後任として、かれの死後レニングラード・フィル、現在のサンクトペテルブルク・フィルを指揮してきた人。これまでテミルカーノフはチャイコフスキーぐらいしか聴いたことがなかったけれど、ショスタコーヴィチも第6番以外をぜひ聴いてみたいな、と思うのである。
 ネルソンスのショスタコーヴィチも評判が良いけれど、わたくしはまだこれを聴いたことがない。あとは、やはりペトレンコを聴いておきたいね。昨年めでたく完結したことだしね。
 でも、案外と第6番のCDって見附からないんですよね。たまたま店舗の棚にないだけなのだろうけれど、裏を返せばそれだけメジャー曲とのカップリングに苦慮する、ということか。改めて書架の奥から工藤庸介『ショスタコーヴィチ全作品解説』を出してきて、これを参考としていろいろ探して、聴いていってみよう、っと。◆

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