第3416日目1/2 〈『ラブライブ!スーパースター!!』第2期放送開始を前にして。〉 [『ラブライブ!スーパースター!!』]

 然り、前稿で吐露した気持ちは事実であり、真実である。が、その一半でしかない。不安値/絶望値よりはむしろ期待値の方が高い──嘘に聞こえるかもしれないが、本当なのだ。
 顧みれば第1期でさえ、最初のディザーイラスト、メインキャラクターが居並んだイラストからは、「なんだ、これ?」と思い、さしたる期待を抱くことはなかったのである。何作も開始が予定されている2020年夏アニメの1つ、というぐらいでしか認識するのを止めていた。もう『ラブライブ!』は1作目のμ’sだけでいいや、と思うていたのである。特にμ’s原理主義者というわけではないけれど。
 ついでにいえば、『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』は毛色の違いからシリーズ本来の流れに位置附けるべきなのか、或いは壮大なる番外編なのか、悩んだ。結局新田恵海の「虹ちゃんは3代目、孫」発言が効いて前者に傾き、かすみんイチ推しでいまに至ってい。『ラブライブ!サンシャイン!!』は──まぁ、いうのはやめおきましょう。「沈黙は作品への最大の批判」とは生田先生のエッセイの一節だったかな(※)。
 早々に脱線してしまった。軌道を戻そう。
 『ラブライブ!スーパースター!!』第1期開始前のわたくしであったな;当時を知る周囲の人は一様に疑問を呈してきた。曰く、「あんなに否定していた作品を斯くも推すようになったのは、なぜか?」と。理由は簡単だ。動き、喋るところを観たからだ。公式サイトで披露された予告PVを視聴して、即座に宗旨替えしたことを、わたくしはなんら恥じていない。
 ならば、第2期に於いてもそうなるのではないか。本稿執筆の段階(2022年06月03日)で、新キャラ4名の自己紹介動画は既に公開されているが、アニメ第2期の予告PVはまだ披露されていない。どれだけ自己紹介動画が優れて人の心を摑み得るものであったとしても、作品を観るか観ないか、特定の新キャラを推すか推せるか、を最終的に判断する材料は、実際のアニメのなかから切り出される場面で構成される予告PV以外にはあり得ぬ、とは常より思うていること。そういえば『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』のときも、かすみんについてはあまり良い印象って、持っていなかったなぁ……むしろ歩夢や彼方さんだったな、推せそう、と思うたのは。
 とどのつまり、1日も早くアニメ第2期の予告PVを観たいのである。然らば『ラブライブ!スーパースター!!』第2期にどれだけの期待を寄せられるか、どれだけのめりこめるか、が朧ろ気であってもわかるだろう。先代──じゃない、オリジナルメンバーとの絡みや距離感、人間関係等々が或る程度ではあっても判断できるだろう。
 さて、気苦労過多気味なわれらがLiella!のリーダー、澁谷かのん嬢が新しいメンバー相手にどんな脱力&やさぐれの表情を見せ、グループ運営に腐心し、シリーズ最強スペックを備えた主人公/グループリーダーとして宿願となった感のある〈ラブライブ!〉優勝を目指して行動してゆくか。
 どこでその言葉を覚えてきた、と訊ねずにはおけない上海からの留学生、唐可可ちゃんがすみれのみならず他メンバーたちとどんなボケツッコミのコントを披露し、魂揺さぶる発言で誰彼の気持ちを後押しし(S1#01「好きなことをがんばることに、終わりなんてあるんですか!?」)、なにより、第1期の終わり際で発覚した帰国問題にどうケリを付けることになるか。
 シリーズ2位、3位を争う重度の幼馴染みの位置を占めることになって、或る意味で視聴者を驚愕のどん底に叩きこんだ嵐千砂都が、そのダンスの才能を如何に発揮してLiella!に更なる貢献を果たしてゆくか、これまでメンバー間の潤滑油役を担ってきた彼女が新しいメンバーが加わることで如何な変化を遂げてゆくか。
 一旦スポットライトを浴びた人間はなかなかそのときの栄光と快感を忘れられないことを体現して見せた平安名すみれが、進級して後輩を迎えて先輩になることでその弄られキャラぶりにどれだけ磨きがかかるのか(わたくしとしてはかなり好意的にいうております)、可可とのコンビに如何な発展を見せてくれるか、Liella!の陰のセンターとしての実力と魅力をどう発揮してゆくか。
 シリーズ中最も重い過去と使命を担う生徒会長葉月恋が、<お約束>としてどこまでポンコツぶりを発揮してゆくか(但しこれは一息入れるための描写であるべきで、それがメインとなってはけっしてならぬ。やりたいなら二次創作でやろう)、ステージで1、2を争う見栄えの良さにどこまで磨きをかけるか、安定した歌唱をどこまで伸ばして別の一面を開拓してゆくか、そうしてなにより学校運営の重責を実質的に一半なりとも担う者として行動してゆくか。
 そうして新キャラクターたち……道産子がLiella!の活動に共鳴して東京の創設2年目の学校にわざわざ入学してきたという理由が本当なのかひたすら知りたい(=気になる)桜小路きな子、どっかで見たことあるような既視感たっぷりの性格&口調だけれど名前はいちばん好みな若菜四季、まるで以て摑み所がないゆえに却って動いて喋っているところを一刻も早く観たい米女メイ、すみれの超絶劣化Ver,加えて旧来の政治家タイプな鬼塚夏美(「オハナッツー!」って、白痴か)……彼女たちがどんな希望や目的を持ってLiella!に加入し、活性剤となってゆくか。これはまさしく期待すべき事柄である。第2期の成功の可否はもはや(表向きには)彼女たちの双肩に掛かっている、というてよい。
 新加入は精々が2名が限度じゃないか? と思うこと未だあるけれどそれを払拭させるだけのものが提供されると信じている。この4人が加わったことでLiella!の物語が瓦解するようなことがあったら、もうわたくしは2度と『ラブライブ!』を観ない。正直なところ、5人から9人に増えることは大反対なのである。此度の新加入=増員が大炎上の因とならぬことを祈りたい(5人のLiella!の方が良かったな、なんて意見を封じこめられるだけの説得力があれば良いだけである)。
 第2期放送開始は来週07月17日(日)19時から、NHK Eテレにて。愉しみに待とう。◆

○ちょっと一言
過去日の執筆につき、一部表現が過去のものとなっていること、及び加筆してあることを註記致します。本文には書いてあるけれど、読み落とす人幾許かある様子なので、ここで一言する次第。□

※「批判の最高の形式は沈黙であり、一冊の書物にたいする、一人の著者にたいする最高の批判形式は「読書の中絶」にあるからだ。」
「虚妄の「戦後」」(生田耕作評論集成Ⅳ「滅びの文学」P273 奢灞都館 1996/01)より。


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