第3468日目 〈崎陽軒!〉 [日々の思い・独り言]

 マニアックな崎陽軒の本を買った。ベストな食べ方の順番を考察する、誰が読んでどこに需要があるのか、と小首を傾げてしまうような内容。書名を、『崎陽軒シウマイ弁当 ゲノム解読完全データ』(食べ方学会)という。
 有隣堂で本を探しているとき、偶然にこの本を見附けた。安倍さん追悼の言論誌の上に置かれていた。こうした発見こそ、リアル書店を歩く楽しみ! しかもこの本、同人誌だというのです! メロンブックスHPに拠ればわたくしが見たのは第5巻であるらしく──既刊分を注文してしまいました。
 崎陽軒といえば獅子文六『やっさもっさ』(ちくま文庫 2019/12)だけれど、この文庫には発売当初、県内限定で崎陽軒シウマイ弁当の包み紙を模した特別カバーが巻かれていた。傑作なので、カバー云々は別としても前述した『崎陽軒シウマイ弁当 ゲノム解読完全データ』と併せて、機会あれば読んでほしい。
 ここからチト、暴言をお許しいただきたい。──横浜市民で崎陽軒のシウマイを食べたことがないなんて、モグリの最右翼。横浜に来て崎陽軒のシウマイ弁当を食したことがないなんて、いったい横浜くんだりまでなにしに来たのか。
 あと、崎陽軒は、シュウマイではなく、シウマイだから! フェリスをどう発音するか、崎陽軒の看板商品をどう発音するか、で昔からの横浜市民かどうかがわかる。子供の頃から聞かされて今日まで継承された。
 ……ああ、崎陽軒のシウマイ弁当、食べたくなったな。いろいろな企業がシュウマイ入り弁当を出しているけれど、最後には【ここ】に戻る横浜市民のソウルフード。シンプル・イズ・ベストを体現したようなお弁当。初手にして、マスト。なお、田舎へ行くときのお土産は、ここのシウマイであります。
 もしあなたが、関内のマリナード地下街の街角ピアノを聴きながら崎陽軒のお弁当を頬張っている男性を見掛けたら、8割方それはわたくしです(横濱ピラフとハマスタ☆応援弁当、美味しいよ)。あたたかい目で見守ってください。ああ、好きなんだな、と。
 その崎陽軒もお弁当ばかりかシウマイ単品(昔ながらのシウマイ)を、来月10月01日から値上げするそうだ(※)。シウマイ弁当が840円から900円に。シウマイも15個入りが620円から640円に。いやんなっちゃうなあ……。◆

※日本経済新聞22-09-02 朝刊 35面神奈川・首都圏経済、神奈川新聞22-09-02 朝刊 11面経済□

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