第3473日目 〈奥方様の気持ち。〉 [日々の思い・独り言]

 子供が生まれてからというもの、奥方様からの突き上げが激しくなった。同居する母の援護射撃を得てからは、ますます激しくなってきた。これまで先延ばしにしてきたことを、今回こそは実行に移せ、というのである。
 いつから送られてくるようになったか忘れたが、いまでは1年に数回程度、横浜市から「定期健康診断の勧め」が送られてくる。がん検診、風疹検診、等々も。
 「行かなきゃなぁ」と思いつつも先延ばしにしてきた理由は、特にない。封を切ってなかの書類一式に目を通し、然様、行かなくてならんな、と思いながらいままで受診しなかったのは、単にわたくしの怠慢である。
 これまで何度となく、自治体から健康診断や各種検診の案内をもらっていた。きちんと受診していれば、わたくしも子供を授かって早々に発覚した白血病なんて病気を回避できたかもしれない。そんなぼやきを聞く奥方様にしてみれば、首肯するより他ない話だろう。
 自分までが〈病気〉なるものを抱えこんだいま、娘を除けば家庭内で唯一の健康優良児たる奥方様が夫にこれらを受診するよう事ある事に訴えてくるのも、宜なるかな、なのである。
 がん検診「要精密検査」先延ばし厳禁──毎日新聞22-09-05 13面「くらしナビ」の記事だ。職場の大腸がん検査を受けた記者が「要精密検査」の結果をもらったことから始まる。
 じっくりと、繰り返し読んだ。たぶんその日の新聞各紙の記事ではいちばん、何度となく読み返した記事のはず。自信はないけれど。
 横浜市から送られてくるがん検診の案内は、記事によれば「自治体の対策型」という。そういえば、区役所に行くとがん検診のパンフレットやポスターがあって、窓口でときどき「市の健康診断、受けてますか?」って訊かれるっけ。時期によって「健康診断」は「がん検診」など任意の内容に変わるが。──婚姻届を出した日は、結構しつこくそのあたり、訊かれたり説明された覚えも、なんとなく記憶の片隅のどっかその辺にある(ような気がしないこともなくはない)。
 ──自治体の補助ありで無料だしな。受診するか。そんなことをつらつら考えているうちに眠気が襲ってきて、優雅に午睡して(呵呵)目が覚めたら、奥方様から胸を突かれるような事実を聞かされた。「○日に風疹検査の予約、取ったから」と。「例の病気があっても受診するのは問題ないけれど、当日かならず医師にその旨伝えて判断を仰ぐように、だって」とも。
 今後は市から健康診断の案内とか届いたら、かならず行ってもらうからね。これは大黒柱であり夫であり、父であるあなたに課せられた義務です。斯く奥方様は語りき。母は隣で頷き給ふ。
 病気は早期に見附けて撲滅すべし。実感のこもった内の声が、脳内に響く。これまで健康管理を怠ってきた報いが、いま来たのだ。ときどき覗く「がん情報サービス」HPの記載である。曰く、「がん検診には、利益と不利益がありますが、正しい方法を正しく行うことにより、がんによる死亡を減少させることができます」と。
 こうしたアナウンスにはほぼかならず、根拠薄弱な否定を吐き散らす輩がいる。が、そんな連衆の言葉に耳は貸すまい。これまでの自分を悔い改め、今回は奥方様の好意と手配を素直に感謝しよう。
 我が儘を1つだけいえば、行きつけの病院が受診場所だったら良かったのに。初めての病院は、不安だぜ。◆

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