第3713日目 〈杉原『憲法読本 第4版』、再読の進捗具合。〉 [日々の思い・独り言]

 時刻は14時過ぎ、「魔の刻」というてよい頃。青土社から出版されたヨセフス『自伝/アピオーンへの反論』(秦剛平・訳 2020/05)が届いたその月曜日、みくらさんさんかは杉原泰雄『憲法読本 第4版』精読の続きをせんとて近所のカフェに出掛けた。ようやく買えた新しいリュックにモレスキンのノートと芦辺慶喜、本秀紀・編の憲法の本二冊を放りこんで。
 相も変わらずシャープペン片手に、時々巻末の憲法条文を参照しながらゆっくり、丹念に、傍線を引いたり余白に書込みもしながら、読み返す。扉への書き付けを見るとこの再読、今月11月07日から始めて、下旬に差しかかる今日の読了箇所を以て140ページ目に至った。二週間で140ページ、か。本書は、日本国憲法全文や参考文献のページを除いて本文約270ページ。残りが130ページ程だから、読了まで同じくらいの日数を要すると考えて間違いあるまい。前述の通り、毎日読んでいるわけではないから、実際は七日というところかもしれない。
 ただ今後の内容に目をやれば、今日、基本的人権のうち自由権の項目を読み終えた(本来は社会権、受益権まで進めたかったが、集中力が切れた)。基本的人権はまだ端緒についたばかり。このあと、国民主権/議会制民主主義、三権分立、国会・内閣・司法、地方自治、象徴天皇制、と続いて当該章が終わり、第九条を中心にした憲法運用の章、総括の章、となって巻は閉じられる。これからちょっと難しい項目に入ってゆくから、残りのページも二週間くらいで……というのはあまりに楽観的な計画かもしれない。それだけ内容が詰まったパートへ突入している、ということでもあろう。
 日本国憲法のことは、然れど来る日も来る日も考えている。書店へ行けば法学や憲法のコーナーで足は停まるし、家にいても岩波文庫や『ポケット六法』の日本国憲法や、枕辺にあって今日もリュックに詰めこんだ芦辺『憲法 第六版』と本・編『憲法講義 第3版』(日本評論社 2022/03 2203/04第3版第3刷)を興味ある条についてのページやぱらぱら目繰って目に留まった箇所を読んでいる。これとて毎日ではないが、法曹でも法学者でも学生でもないから、と弁解しておく。
 この本は読了後、多少の間を置いて読書ノートへいろいろ書き写される。傍線や書込みの多さに閉口して途方に暮れて、「やれやれ」と頭を振って独り黙々と作業に耽るだろう。内に燃え盛る知識欲の充足と獲得の喜びに打ち震えながら。◆

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