第3718日目 〈英語の多読について。3/4 いっそ開き直っちゃえ、ということ。〉 [日々の思い・独り言]

 ラダー・シリーズLV1やLV2を謳うと雖もじゅうぶん難しい作品はある、と聞く。わたくしの失敗を棚にあげるわけではないが、わからない箇所はすっ飛ばし、辞書をなるたけ引かずに一冊読み切るという行為、事情はどうあれ中学英語も怪しくなっている人にはLV1であっても気持の上で曰く言い難い困難・苦痛を伴うはずだ。よーくわかる。わが身を顧みて、これ程共感できる話もない。
 辞書をなるたけ引かない、が呪縛になって生じる「内容が理解できない、筋を把握できない」といった「(あらゆる意味での)つまらなさ」が理由で読書が中断されてしまうなら、いつまで経ったって一冊を読了する達成感とも、「どうにか内容がわかった」とか「面白かった・退屈だった」とかの感想とも無縁のまま、多読から離れてしまうのは必至。勿体ない話だ。一度は横の文章を縦に変換する労を要すことなく、横の文章を横のまま読めるようになりたいと望んで原書を手にしたのに。
 もう、開き直ってしうことだ。中学高校で習った授業のことは忘れて(極端な話、それを引きずっている限り、前に進むことは出来まい。むろん、すべてをかなぐり捨てる必要はない。そこまで極端な話ではないのだ。覚えているものを敢えて捨て去るのは愚行でしかない)、はじめの十数冊はレヴェルに関係なく巻末のワードリストに依存して──むしろ載る単語を全部引いてしまうと思い切り、英和辞典に載る文法や動詞の変化一覧などもコッソリ覗くことにすればよい。
 読んでゆくなかで徐々にワードリストや(辞書・参考書といった)外部ツールへ頼る回数を減らしてゆき、二十冊くらいに達する頃にはそれらを殆ど用いることなく読了できれば良いよね。最初の一冊から逃げ道を断って一冊読了を迫るのは、拷問という外ない。
 そんな意味では、多読に取り掛かった最初のうちは、辛抱強さとめげない気持が求められる段階でもある。なかなかページが進まなくてもこの一冊を読み通すぞ、っていう辛抱強さ(忍耐力)と、ワードリストや外部ツールに頼る回数がどれだけ多くても或いは同じ単語を何度となく調べてしまっても、めげることなく落胆することなく読み進めてる鋼のメンタルを──。
 話がだいぶ横道に外れた。
 ラダー・シリーズのLV1であろうとLV2であろうと、易しい本もあれば難しい本もある(仄聞)。どうやら内容や総単語数に拠るわけでもないようだ。
 たとえば、以前本ブログで触れたNina Wegner『Bible Stories』はLV4(総単語数は13,670語)だが、Alam Morse & Gill Tavner他『Three Religious Leaders:Jesus, Buddha, Muhammed』(総単語数19,390語)は所々引っかかる箇所があって、『Bible Stories』の方がずっと楽に読めた。『Three Religious Leaders』はJesusのパートのみながら、早くもこんな印象を持っている。難しいというよりは読み応えがあった、というべきなのだろうが……。
 なお、『Three Religious Leaders』はLV2である。LV2の使用単語数は1,300語、英検でいえば3級、TOEICなら400-500点、になる。ちなみに、LV4の使用単語数は2,000語で英検2級、TOEIC600-700点に相当する。
 多読用のテキスト、学習用読み物に付されたレヴェルは出版社個々の基準に則って定められる。統一基準はない。繰り返しになるけれど、A社のLV1とB社のLV1が同等とは限らないのだ。『英語多読入門』を読むまでまるで意識しなかったそのことは、今度、ラダー・シリーズばかりでなく当該書で紹介されるシリーズの本にも手を出してゆく過程で否応なく実感するだろう。これもまた将来の楽しみである。
 まずは100万語到達・突破を目指して数をこなしてゆくこと。本稿冒頭──書いたのは何日前だっけ? タイトルに「1/4」とある回なのだが──で述べた、英語の学び直し・多読によるリーディング・スキルの取り戻しと向上を、来年の(もう一つの)目標にしたい、とは即ちこのことなのである。□



旧約聖書と新約聖書の世界 Bible Stories (ラダーシリーズ Level 4)

旧約聖書と新約聖書の世界 Bible Stories (ラダーシリーズ Level 4)

  • 作者: ニーナ・ウェグナー
  • 出版社/メーカー: IBCパブリッシング
  • 発売日: 2013/11/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)




イエス/ブッダ/ムハンマド 世界三大宗教の開祖たち (ラダーシリーズ)

イエス/ブッダ/ムハンマド 世界三大宗教の開祖たち (ラダーシリーズ)

  • 出版社/メーカー: IBCパブリッシング
  • 発売日: 2021/10/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)




共通テーマ:日記・雑感

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。