第3724日目 〈新しい一ページ目に悩む。〉 [日々の思い・独り言]

 いつもと違う心持ちでいる。為、ふだんならしないことをしてみた。背筋を伸ばして歯を喰いしばり、腕を組んで窓外を睨み黙考する。不定期に襲ってくるその時間が、約一年半の時を隔てて到来して、再びわたくしの気持を重くしてまた胸躍らせる。
 諸人よ、わがために喝采せよ。新しきモレスキンの始まりである。この処女地に初めて足跡を残す愉悦!
 なにを書けばよいか迷い、考えあぐねて、結局はお読みいただいているこの文章と相成った次第だが、ノートを跨ぐことなきエッセイなればこその悩みというか、思案といえる。
 これが小説ならば? 前のノートの最終ページもしくは表3でその場面が切りよく終わっても、作品それ自体は旧いノートから新しいノートへ跨いで引き継がれる。長編を想定するが、短編であってもじゅうぶん起こり得る事態だ。とまれ、そこに断絶はない。研究論文もこのパターンに含めてよいか。
 が、エッセイの場合、「ノートが切り替わる = 一つの読み物としての断絶」と考えてよい。詩も、コラムも、同じだ。短い読み物はどうしてもその弊を免れることが難しい。宿命、とは大げさか?
 斯様に物理的断絶あるゆえに新しいノートを開いても、さてなにを書こうか、と考えてしまう。最初から話題が決まっていたり、腹案があるならば考えこむ必要もないけれど、その、ほら、本ブログは案外と(?)行き当たりばったりなところがあるからさ。
 こゝろに移りゆくことをそこはかとなく書きつけるのは常なれど、殊それが何冊目かのモレスキン最初のページに残される文章となると、ふだんとはまた少し違う心持ちになり、気負うてしまうのである。──仕方ないよね。◆



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