第2930日目 〈あなたはとても遠い場所にいる。──沓冠で読んでね。〉 [日々の思い・独り言]

 なんというても今年の聖夜は「je te veux」の一言に尽きる。かつて今年以上にこの言葉に重みが込められたことは、ない。かなはぬと心の底では分かっているが、ある筈のない一縷の望みに縋っている。みくらさんさんかよ、お前は狂っている。その恋がかなふと本気で思っているのか。
 はやく諦めろ。彼女はお前の想いに吐き気を催し、存在を疎んじ、視界に収めることも同じ部屋にいることも御免被りたい、と思っている。必要あって話さねばならぬ時、一刻も早く話を切りあげ自席に戻りたいと考えているのを、まさか知らぬわけではあるまい。すくなくとも、まわりは知っているよ、お前はピエロだ。あの子の言動を見ていれば、誰しも分かることなのだから。
 ながい人生を、おそらくまだ数10年続くであろう人生を、孤独に生きよ。独りは馴れているではないか。すくなくともお前は、”お独り様”カテゴリーのなかでは比肩するもの無きアウトサイダーだ。ブラヴォ。
 すべては燃え尽きる。大切な想いはすべて掠い取られる。あの女性への気持ちは一方通行で終わり、やがて離れ離れになって忘れられてゆく、NNさんのなかでは。でも、それでいいの? これまで報われないと分かっていてもなお気持ちを強く持ち続け、時間を積み重ねてきたのに。まだ諦めちゃ駄目だ、それは唾棄すべき行為である。好きという気持ちを持ったまま、それを伝えて、許される限りの時間を共に過ごそう。残念ながらカウント・ダウンは(あなたが望むにせよ望まぬにせよ)始まった──この恋を、こんな言葉で表現しなくて済むようにしたい。その言葉とは、慚愧。◆

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